【エピソード3】
「徐々に色めき立つ会長」
この2月に、PTA本部役員の公示が行われた。
PTA会長
副会長
会計
書記
会計監査
という、5つの役職がある。
全部で12名ほどの名前が連なっているが、自分がお顔まで存じていた方は、2名。
長女から通算すると、この小学校に8年間も出入りしているし、親じ会もやっているのに、まだまだ知らない方は多い。
公示の後、PTA会員の投票によって可決された、とのお知らせをいただき、無事というか、あれよあれよという間に、
PTA会長に正式に就任することになった。
公示の書面が出回っていた頃。
「2年2組の『全力(俺の苗字)』って、全力さんの旦那さんのこと?」
なんてことを奥さんが聞かれることが多かったらしい。
LINEやら、街で出会った奥様方に聞かれたりするようになったと。
ただ、当の本人には、特に何もなく、
ベタ凪というか、完全無風状態が続いていた。
~~~~~
日曜日。
いつものように、次女と一緒にバドミントンサークルに向かう。
到着すると、バドミントンサークルの長のお姉さんから、一言、
「あなた、PTA会長やるんだって?」
と。
あれ?なんで知ってるんだろう。
あぁ、そういえば、数日前、副校長先生から、
「学校開放の副会長をやっていただきたい」
とご連絡いただいていた。
バドミントンサークルは、娘たちが通う小学校の体育館でやらせていただいている。
週末の小学校の開放は、「学校開放の会」みたいなのがあって、どうやらPTA会長は、その会の副会長をやることが「常」になっているようなのだ。
その関連で、情報が伝わっていたらしい。
そこからしばらくすると、お姉さま方5~6名くらいが、俺の周りに集まってきて、
「あんた、PTA会長やるの?」
「なになになになに?これから大変じゃないの。」
「どうしちゃったの?PTA会長なんて。」
と、怒涛の勢いで。
「あぁ、そうなんですよ。」
「学校開放の副会長?もやることになったみたいなんですよね。」
と答えると、
「私が学校開放の会長だからね。よろしくね。」
と。
バドミントンサークルのお姉さまの一人とご一緒させて頂くらしいことを知った。
少し、安心した。
「あれ?でも、みなさん現役の小学生のお子さんはいらっしゃらないですよね?」
なんて、今考えると超絶失礼な質問をしてしまうと、
「こらっ!今はいないけど、『昔は』いたのよ!」
「現役じゃないけど、『地域』として、ビシバシいかせてもらうわよ!」
「覚悟してなさいよ!」
てな感じで、お姉さま方から厳しいお言葉をいただいた。
PTA会長をやることになっていた事実が、いっきに現実のものとして受け入れられた瞬間。
PTA会長というものは、学校に通うお子さんのご家族だけではなく、地域の皆さんにとっても何かしらの影響を発揮する役職のようだ。
バドミントンサークルに通っていて、良かった。
そう思えた。
3月8日、明日は、新旧PTA役員の顔合わせの日。
4月6日は、入学式で祝辞をやらせて頂く予定。
徐々に、徐々に。
色めき立ち始めたぞ。
さてと。
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