3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

【エピソード5】三人娘の親父がいつの間にやらPTA会長になった話。

【エピソード5】

「PTAって、何なんだっけか?」



3月8日の月曜日に、新旧のPTA本部役員の顔合わせが行われて以降、PTA本部役員のグループLINEがかなりの更新頻度になっている。

いや、俺が更新頻度を高めているという、そんな気もする。



と、言うのもだ。


「来年度に加入するべき保険の手続きをする」


という命題を、旧役員と新役員のグループLINEの中でやり取りをしていることが原因なんだが。



実は、来年度の新役員のメンバーに、旧役員のメンバーは誰一人残らない。


新役員は、未知の大海に、4月以降、ほっぽり出されるのだ。


そんな中。


俺が気になった、最近できたPTA活動に対する保険があった。


この保険は、最近設立されたもののようで、これまでは加入していなかったらしい。



「これは加入しておきたい」

とつぶさに思ったのだが、その加入するorしないについて、


「加入するためにはこんな組織たちにお伺いを立てた方が良い」


みたいな話がややこしいったらありゃしない。



その保険は、

「個人情報漏えい」

に関する補償。


PTA活動における個人情報漏えいの事故に対する補償をしてくれる保険だ。



完全ボランティアで活動するPTA役員からしたら、個人情報を扱うリスクを少しでも軽減するために、保険に加入しておきたいと思って当然だと感じた。


が、PTA活動に全く興味を持っていない方からしたら、

「なんでそんなもんにPTA会費を使うんだ?」

「子どもたちのために使うお金じゃないのか?」

という疑問が出るだろうから、ネゴが必要だ、というご意見があった。



だが、誰にお伺いを立てて、どう承認を得れば良いのか、不透明過ぎる。



「決定するためのフロー」が、明確じゃないんす。



会社でもそんな案件はあるけれども、、、


そもそも、何に責任を負っているのか良く分かっていないけど、「嫌々」引き受けているPTAの役員や委員の方々で構成されている組織。

そのメンバーに、「自分が判断しなければいけない」なんて意識は、存在していないすよね。

そんな面倒な判断、したくないっすよね。



サラリーマンとして20年近く生きてきた俺にとっては、理解不能過ぎた。


上長にOKをもらえれば、進められるサラリーマン。


一方、PTAという組織は、誰がどのような責任を負っていて、誰にOKをもらえれば進められるのか、かなり不透明。


PTAの役員が変わるこのタイミングに、来年度に向けた新しいことを取り組むともなると、さらに不透明。



「みんなのOKが必要」


「〇〇委員のOKが必要」


的な、個人を特定できないOKが必要な案件っていうのは、まじでやっかいだ。



PTA活動を主として取り組むPTA本部役員のリスクを軽減するための保険に加入するための手続きが、不透明。



これでは、誰もPTAの本部役員なんか、やりたがらないぜ。

って思った。



身を粉にして活動をサポートすると言うのに。



会社であれば、「企業理念」というものがあって、その理念に共感できる社員で構成されているはずだ。

だから、何か判断に迷いがあった時には、「企業理念」に立ち戻ればいい。


「うちの会社の理念はこれだから、やっぱこうしようぜ」

って。


でも、PTAの理念ってなんなんすかね。

どこに立ち戻ればいいんすかね。



いや。

一応、PTA規約で決まっていることって、あったりするんですよね。

でも、文字を読んだところで、漠然としすぎて、当たり前すぎて、共感するに値しない。

という気がする。



「生きるために空気を吸ってください」

みたいなレベル感の文字が並んでいるだけ。



でもそんなレベルの「理念」だとしても、

PTA会員である保護者達と先生たちとの間で共通の認識が持てていないから、変な慣習が生まれて、そこに振り回されてしまう気がする。


「慣習」は、制度やルールではなく、マナーに近い。



おそらくこのあたりの感覚は、経験した者のみぞ知る感覚なのかもしれない。




で、今回の保険からみの色々で、ちょっと、先が思いやられた。




新参者の俺には、そして、旧役員がみんなやめてしまう来季のPTA本部にとっては、マナーなんて、あってないようなものだ。


だって、分からんのだもん。



PTA活動は、本来、学校に通う子どもたちを安全に、健やかに、そして笑顔にするための活動なんだと思う。


でも、そことは、無関係のところでできあがった、慣習が、自分が思い描くPTA活動に対して立ちはだかっている。


そんな気がした。





ならば、そんな慣習は、ぶっ潰してやる。





いや。



ぶっ潰すのは、ちゃんと今の「慣習」を知り、「やっぱり理解不能」と感じてからにしよう。



いったん、落ち着こう、俺。



「PTAとは、何なのか?」


その全貌が見えてくるまで、落ち着いて、冷静に。




さてと。
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