3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

運動会での順位付けについてのエトセトラ。

ちょっと前に、SNSで話題になっていたこと。

様々な意見の書き込みを結構長いこと読ませていただいた。



こちらのツイッターの動画は、

「小学校の運動会やマラソン大会で順位付けをする」

そのことに対して、フィンランドの小学校の校長が、

「正直ガッカリです。」との感想を話している動画で。


日本の小学校で行われているマラソン大会での順位付けについて、ガッカリしたと。


日本の小学校の校長は、順位付けをする意義を語っているが、

フィンランドの校長は、やはり最後まで納得はしていなかった。



実に興味深い。



フィンランドの校長の意見は、以下の通りだ。

そもそも運動会やマラソン大会の目的は、

「子ども達が運動を好きになって、将来社会に出た時に、健康を維持するために走ったりするようになること。」

で、

順位付けをすることにより、

「運動が得意じゃない子は、ビリという烙印を押されてしまい、もう運動はやりたくないと思うようになるのではないか。」

という意見だ。



それに対して、日本の校長は、

「子ども達が自分の力を知って、自分の力を克服すること」

を目的として、このような大会を計画しており、

順位付けをすることで、

「次の大会でもっと順位を上げようという努力をする。」

「その努力の過程を私たちは学校で評価する。」

「自分の目標に向かって努力することが大事。」

という意見だ。




これの動画を見て一番最初に、

日本の校長のおっしゃる、

「子ども達が自分の力を知って、自分の力を克服すること」が本当の目的だとしたら、

「順位」ではなく、「タイム」を基準にした方が良いよね、って思った。



「タイム」であれば、他者と比較しないで、自分の過去と比較することで、「自分の努力や成長」に、より重みがあるし、

「順位」であれば、他者と比較して、今の自分がどこに位置付けられるのかの、「他者との優劣や競争」に、重みが出てくる。


だから、「順位」を付けていることについては、「他者との競争」の中で得られる何かが目的になっていないと、論理が破綻している気がした。



日本の校長には、もう少ししっかりと順位を付けることの意義を説明して欲しかったが、、、

フィンランド、日本。

どちらの意見も、一理あると思う。



小学校は、教育現場であるのだから、その国として、

「この国の将来を担う子ども達に、どのように成長してもらいたいか。」

という教育理念によるのだろうと。



運動でも、勉強でも、絵を書くのでも、工作でも、料理でも、なんでも1番上手であることが素敵!

というそんな考え方を植え付けたいのであれば、順位付けや点数付けすることで効果を発揮するだろう。


運動、勉強、絵、工作、料理、全部楽しいよね!

というそんな考え方を植え付けたいのであれば、順位付けをしない、他の方法がある気がする。



人は、「楽しい」と思えることであれば、自然と努力できるし、それを努力とも思わなくなる。

一方、「苦手だ」「嫌いだ」と思ってしまうことは、努力が苦痛になる。


苦しみながらした努力には、そこにプライドが出てくることもあるだろう。

特に努力した気持ちもないのに、なぜか得意なことをウリにするのは、ちょっと気が引けることもあるだろう。




勉強ができるようになって、良い大学に入って、良い企業に入ること。


運動がピカイチになって、プロスポーツ選手になって、活躍すること。


良いパートナーを見つけて、素敵な家を建てて、子どもに恵まれること。


絵画、音楽、陶芸、そんな芸術で一流になって、世界を闊歩すること。


そんな生活ができることが、「良いこと」のようなステレオタイプ。


そんな生活を送れている人が、「本当に幸せなのか?」に対しては、何とも言えないという事実もある。
wired.jp




たぶん、「幸せになること」が、人生の大きな目標だと思っているのだけど、

「人は何に幸せを感じるのか?」

について、教わった記憶はない。



「あ、そう言えば、「幸福論」とか言われている学問?あるな」

って思って、ググってみた。



そしたら、

椎名林檎さんの「幸福論」って歌の歌詞がヒットして。
幸福論 椎名林檎 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索


時の流れと空の色に
何も望みはしない様に
素顔で泣いて笑う君のそのままを愛している故に
あたしは君のメロディーやその
哲学や言葉 全てを守り通します
君が其処に生きているという真実だけで幸福なのです



この歌詞を読んで、愛した人のことを、時の流れや空の色と同じように想える感覚に、ビビり倒したわけで。



んでもって、このエントリーには、何の結論もないわけで。


だらかこそ、この俺のブログは、

ぺらい

わけで。



「幸せって何だっけ?何だっけ?うまい醤油があるうちさ。うまい醤油はキッコーマン」

の歌が、頭の中で何度もリピートされているんですよね。



なんてことはない、普通のお醤油に。

普通の日常に。

ほんとの「幸せ」があるのかもしれない。



少しずつ、前へ。
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