2月初旬。
朝7時からのミーティングに備えて、5時30分に最寄りの駅を出発する電車に乗った。
いつもは電車で座ることはないが、今日は連日の激務の疲れもあり、席に座った。
ある2月の早朝の物語
席に座れた俺は、ため息とともに眠たさを感じた。
「ふぅ...眠たい...」
そして、ポケットからスマホを取り出した俺は、あることに気付いた。
対面に座っている女性が、えらい綺麗だったのだ。
顔は新垣結衣で、スタイルはモデルのSHIHO、
まさに完璧だ。
膝が見える程度のスカートを履き、
仕事ができそうな雰囲気が漂っている。
そんな綺麗な女性が、ときおりカックンカックンと頭を揺らしながら寝ていたのだ。
こ、これはっっ!!
スカートから除く膝と膝の隙間からは、あるいは秘密の園があらわになってしまうのではないか、という緊張感が漂っていた。
俺は、生唾を飲み込みながら、目のやり場に困っていた。
「膝!!ひらけ!!」
いや。
それはまずいよ。
「ひらけ!いや、ガッキーがんばれ!いやいや、ひらけ!」
そう葛藤しながら、目のやり場を探していた。
ものすごい緊張感で、一気に目が覚めた。
内転筋のトレーニングと秘密の園
その美しい女性は、俺が電車を降りてもまだ席に座り眠っていた。
残念ながら、俺は秘密の園を見ることはできなかった。
くっそ。
その後、おまたおっぴろげになったのかどうか、気になるところではあったが、泣く泣く会社へ向かう。
そしてその通勤中、この一連のことから、一つの疑問がわいてきた。
「女性の方が男性よりも内転筋が強いのではないか?」
ここ最近、速く走るためには内転筋が重要であることを知り、仕事中にも内転筋のトレーニングをしている。
トレーニングと言っても、座っている間、両膝をくっつけて座るだけという、いたって簡単なものだ。
だが、両膝をくっつけるこのポーズ、なかなかにキツい。
1通メールを書き終わるのが先か、両膝が離れてしまうのが先か、くらいキツい。
しかしこのキツいポーズ、先ほどの美しい女性は、眠りながらも維持し続けていた。
あれ?
世の中のスカートを履いて席に座る女性は、その多くが、なんてことはない感じで両膝をくっつけて、ずっと維持できている。
俺がキツいと感じるポーズを、いとも簡単に長時間維持できているように見える。
女性は、秘密の園を外敵から守るために、いたってナチュラルに子供のころから内転筋が鍛えられているのではないだろうか?
そういえば、昨年の秋頃、男性よりも「女性の方がマラソンの時にペースを維持しやすい」という調査論文を読んだ。
まさか。。。
女性は、外敵から秘密の園を守るため、内転筋がナチュラルに鍛えられているからこそ、マラソンでペースを維持しやすいんでは??
俺は、その論文を読み返してみることにした。
男性の方が女性よりもマラソン時はペースが遅くなりやすい
俺が以前読んだ論文は、2014年に発行された以下の論文だ。
"Men are more likely than women to slow in the marathon"
この論文のFigure 4のAには、男女のゴールタイムとペースの変化の割合のグラフが掲載されている。
※上記論文のFigure4 Aより引用
横軸がゴールタイム。
縦軸がマラソン時のペース変化の割合。
青線が男性、赤線が女性のペース変化の割合を表している。
女性のゴールタイムは、男性に合わせて補正されている。
同じタイムでゴールした男性と女性を比較すると、女性の方がペースの変化が少ないことが分かる。
即ち、「男性よりも女性の方が最初から最後まで一定のペースを刻める」ということだ。
周りのランナーたちのマラソンの結果を見ていると、なんとなくそうなのかなぁと思っていたが、統計的に事実だということだ。
そして、この論文内では、以下のような章立てがあった。
「What causes the sex difference in pacing?」
日本語に訳すと、
「何が男女のペースの差の原因なのか?」
男女のペースの差の原因
「What causes the sex difference in pacing?」の章の中では、いくつかの原因について言及されている。
いくつかの生理的なことが原因になっているようだ。
女性の方が遅筋が多く脂肪を効率的に利用できるため
一つ目の要因として、男女の筋肉の質による、エネルギー源について記載があった。
男性の方が、エネルギー源として糖質を利用する速筋が多く、
女性の方が、エネルギー源として脂肪を利用する遅筋が多い。
そのため、男性の方が糖質が減った際のペースに与える影響が大きいとのことだ。
いくつかの調査で、男性の方が「ハンガーノック」(英語では"Hitting the Wall"という)の影響でペースが落ちやすいという結果が出ている。
女性の方が、大量に体内に蓄えられている脂肪をエネルギー源として使いやすく、それが原因でペースが維持しやすい。
男性の方が気温による影響を受けやすいため
二つ目の要因として、「気温の変化」に対する男女差を挙げていた。
若干、英語が分かりにくいのだが、おそらく「女性の方が体温調節がうまくできるため、ペースが維持しやすい」ということなんじゃないだろうか。
※私の英語力では、少し意味が分かりませんでした
男性の方がより競争を好むため
三つ目の要因として、男性の方がより競争を好むため「突っ込みすぎる」ということを挙げていた。
これは、すごく良く分かる。
「こいつには負けねぇぞっ!」
とか思って、自分の実力をわきまえずに突っ込みすぎることは、俺もある。
男性の方が好戦的で、様々な決定に対して、リスクを関係なしに戦いに行く傾向が高いらしい。
それがマラソンのペース決定にも影響を与えているということだ。
まとめ
俺は論文を読み終わり、思った。
「あれ?内転筋のこと書いてないじゃん。」
「女性は秘密の園を外敵から守るため、内転筋が鍛えられている」という、俺が作り出した仮説は、論文には書かれていなかった。
残念ながら。
だけど、膝をくっつける内転筋のトレーニング、結構キツいんだよなぁ
ということで、俺も膝をくっつける内転筋トレーニングを続けることを誓うとともに、
レースでのペース決定であまり好戦的にならないようにしたいと思った。
いつもありがとうございます!ポチっとお願いします!
にほんブログ村