日曜日の昼過ぎ。
毎週のバドミントンサークルに参加し、次女と一緒に帰宅すると、桜子が部活から帰ってきていた。
この日の朝、桜子は、次の公式戦に出場する人を選出する部内戦があると話をしていた。
ただ、膝の調子は相変わらず良くないようで、すごく不安そうにしていた。
「でも、大丈夫。最近毎日のように一緒に体育館でやっていたから、絶対に上達しているよ。自信を持って。」
と、送り出した。
「桜子、どうだった?」
聞いてみる。
「ん?」
桜子が、俺の方を振り返る。
一瞬の間が、ものすごく長く感じた。
「桜子、勝てたんだよ!!」
まじかっ!!
「そうか、やったじゃないか。」
桜子は、満面の笑みで、その日の部内戦のことを話してくれた。
そして、
「パパとバドミントン、練習していたおかげだよ。」
と。
これか。
これだ。
これが、「至福」ってやつなんだ。
で、
「今日、体育館行ける?」
と。
「おう。行こう。」
~~~~~
この日の午前中のバドミントンサークル。
参加人数が少なく、ほぼ休みなくダブルスの試合をし続けていた。
1時間半連続。
バドミントン未経験者はご存じないかもしれない。
バドミントンは、ものすごい運動量なのだ。
短いダッシュとストップの連続。
クリア、スマッシュは、野球のピッチングやバレーボールのアタックに近い全身運動。
1時間の消費カロリーは、500kcalほどと言われている。
どうやら自分は、バドミントンサークルのおじさまおばさま達と比べると、
「動ける人」
のようで。
「『これは無理だろ』ってところも足動かして取ってくれるから、面白くなっちゃって、ギリギリ取れそうなところに打っちゃうんだよね。笑」
と。
そんなコメントともに、この日、相当に可愛がってもらったため、俺はズタボロだったのだ。
途中、脚が回らなくなって、2回ほど転げた。
転げたタイミングで、ソーティマジックを体育館履きにしてたことが、おばさまにバレて。
「ランニングシューズじゃ、グリップが利かないから、ダメよ。」
「ちゃんとバドミントンシューズ、買った方がいいよ。」
とアドバイスをいただいた。
帰宅して、1万円のバドミントンシューズをポチっとした。
~~~~~
1時間半継続したダブルスの試合により、フルマラソン後のような疲れを感じていた俺は、桜子の申し出に一瞬躊躇したが。
桜子の満面の笑みから繰り出された、
「今日、体育館行ける?」
を、断れるはずもなく。
結局、この後、15時から16時半まで、1時間半。
午前中、楓子と30分+ダブルス1時間半。
午後、桜子とラリー1時間半。
合計3時間半のバドミントン。
前日は、夜遅くまで親じ会の飲み会があったのだが、二日酔いを押して、運動して。
夕食までの時間、ソファで横になっているときに、両足を攣った。
これも、久々の感覚。
至福の日曜日。
少しずつ、前へ。
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