思い通りにことが進まなくて、ショックを受けた時。
自分自身を慰めたり、励ましたりする言葉を反芻することがある。
「今回は合格できなかったけど、あの勉強してきた日々は、大いに自分の糧になっている」
「あの人と別れることになったけど、もっと素敵な人は世の中にゴマンといるよ」
「あのラーメン屋、すげー並んでいたから食べれなかったけど、弁当にしたから昼飯400円で済んだじゃないか」
「今日の閾値走は、目標通りに走れなかったけど、結構追い込めたし、走って良かったはずだ」
「ちょっとおしっこが便器からこぼれて焦ったけど、おかげでトイレ掃除するきっかけになったな」
人間には、「心理的な免疫システム」が備わっていると言われていて、幸せを感じるために、
「人工的幸福」
を作り出すことができると言う。
自分が思い通りにならなかったときに、作り出すことができる
「人工的幸福」
思い通りになったときに、感じる
「自然発生的幸福」
・宝くじ3億円当たった人
・下半身麻痺になってしまった人
この2つの母集団に、1年後に
「今、幸せですか?」
と質問した時に、どちらの母集団の方が幸福度が高かったのか。
当然「宝くじ3億円当たった人」の方が幸福度高いでしょ。
って思うだろう。
でも、この実験、どちらの母集団も同程度の幸福度だったらしい。
これは、思い通りにならなかったとしても、心理的免疫システムが働き、自ら「人工的幸福」を作り出すことができるため、という説がある。
また、
人生における最大のトラウマが、その人に及ぼす影響について、もしそれが3ヶ月以上前に起こったとすると、多少の例外はあるにしても、その人の幸せにはなんの影響も与えない、ということが分かったと言う。
これも人間は、「人工的幸福」を作り出すことができるから。
そんな目からウロコのTED Talkを見た。
アメリカの社会心理学者ダニエル・ギルバート氏の講演だ。
人を引き込む話術と、講演全体の組み立てが、非常に秀逸な講演なので、ぜひ見ていただきたいと思う。
www.ted.com
そうか、今どんなことが起きたとしても、1年後には、同じように「幸せだなぁ」と感じることができるのか。
ん?待てよ?
じゃぁ今の努力は、いったい何のためなんだっけ?
と、脳内で無限ループが起きた。
そして。
あの自分にとっては、トラウマ的な出来事。
あれからもうそろそろ1年が経とうとしているな。
3か月はゆうに超えているんだけど、これは、ダニエル・ギルバート氏が言っていた「多少の例外」なのか?
もしかして、俺は、「心理的免疫システム」がうまく機能していないのか?
いや、自分が考えているほど、そんなにショックは受けていないのかもしれないぞ。
と、自分の心の奥に、心の底のさらに底に、問いかけてみたりしている。
「あなたは今、幸せですか?」
もし、そう聞かれたら、俺は、なんと答えるのだろうか。
「あなたは今、幸せですか?」
そう聞かれたら、あなたは、なんと答えますか?
うむ。
続きは、また今度。
さてと。
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