3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

キャッチボールに憧れて。

俺の一つの夢は、

「自分の子と一緒にキャッチボールをすること」

だった。


息子に野球を教えて、近所の少年野球のクラブに入ってもらって、一緒にバッティングセンターに行って。

で、公園でキャッチボールをする。


そんなことを妄想していた。


強烈に。




最初に妻の妊娠が分かったとき、お腹の中の子は、どうやら女の子だということが分かり。


2人目の妊娠が分かったとき、どうやら女の子だということが分かり。


3人目の妊娠が分かったとき、どうやら女の子だということが分かり。


「もしかしたら、(俺に似て)すっげーちっちゃいものが付いているかもしれない」

と、生まれてくる瞬間まで、そう思ったりしていた。



そう。

うちは、3姉妹で。


それはそれは、すごく可愛くて。

3人女の子が一緒に仲良く遊んでいるところ見たり、奥さんと娘たちが、女じゃないとできない話をしていたりするのを見ると、3姉妹で良かったと思える。



息子とのキャッチボールの夢はなくなってしまったけど、いずれ娘たちが部活を始めた時に、その部活の競技、一緒に楽しめたらいいなぁと思っていた。



*****



日曜日。


長女(中学2年生)が声をかけてきた。


「ねぇ、パパ。今日、バドミントン一緒にできる?」


長女は、中学生になってから、バドミントン部に入ったのだ。

聞くと、次の週末に、部内の対抗戦があると言う。



そして、長女と2人で、近所の地区センターにある体育館に向かった。


1年間バドミントン部に所属していた長女は、なんかラケットの振り方が、それっぽい感じになっていた。


なんだか良く分からない専門的な呼び方の練習を教えてくれたりした。


そして、試合のような、ラリーのような、そんな感じの打ち合いをした。


30分だけだったけど、父親としての夢の一つが叶った気がした。



*****



家に帰ると、長女は、

「ねぇ、パパ。桜子が部活ない日、学校から帰ってきたら、一緒に地区センターでバドミントン行ける?」

と。


「おう。行けるよ。」




火曜日。

勤務後に長女と一緒にバドミントンをした。

おまけに、近所の中華料理屋さんでご飯を食べてきた。



そして、

「次は、木曜日だよ!」と。



なんか、どうしようもなく幸せだ。





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