俺は、「笑顔」が好きだ。
「笑顔」が素敵な人に、悪い人はいないと思っている。
だから、俺もたまに「笑顔」の練習をすることがある。
鏡の前で、笑う。
最近の楽しかったことを思い出しながら、笑う。
その笑顔が、客観的に見て、本当に楽しそうなのかどうか、自分で評価してみる。
周りの人が笑っていると、幸せな気持ちになれる。
自分が笑顔になれば、たぶん、周りの人も幸せな気持ちになってくれる。
やっぱ、笑顔は大切だ。
マラソンとメンタルのことを調べていたら、興味深い論文を見つけたので、紹介させて頂きたい。
こちらの論文だ。
表情が、ランニングのときにどのような影響を及ぼしているのかを実験している論文だ。
24人の普段トレーニングをしている男女に、
6分間のVO2max70%の強度のランニング → 2分のレスト
の運動をしてもらう。
そのとき、
・定期的に笑顔を繰り出すパターン
・定期的にしかめっ面を繰り出すパターン
・「リラックスして走る」を意識するパターン
・普通に走るパターン
の4パターンで走った状態で、酸素摂取量を測定している。
笑顔: Smile
しかめっ面: Frown
リラックス: Relax
普通: Control
こちらの4パターンだ。
6分間のランニングでの酸素摂取量のグラフはこちらだ。※上記論文のFig.1より引用
「笑顔」で走った人たちは、酸素摂取量が低く走れていることが分かる。
即ち、「笑顔」で走るとランニングエコノミーが向上するのだ。
論文内の結果を確認すると、酸素摂取量[ml/min/kg]は、以下の通りだ。
Smile 32.90
Frown 33.84
Relax 33.63
Control 33.65
「笑顔」で走ることで、
「しかめっ面」よりも、2.8%。
「リラックス」よりも、2.17%。
「普通」よりも、2.23%。
向上していることが分かる。
これはすごい。
もし、2.8%、タイムが縮まるとしたら、
3時間24分07秒(俺のフルマラソンベスト)が、
3時間18分24秒になる。
4時間だったら、
3時間53分17秒になる。
3時間だったら、
2時間54分58秒になる。
これは、すごすぎる。
論文内では、「笑顔」で走ることで、笑顔を作るときの表情筋を動かすための脳が記憶している「笑顔のときの記憶」がよみがえり、キツさを少なく感じさせてくれるのではないか、と考察されていた。
走っているとき。
俺は、ついつい、しかめっ面をしてしまうことが多い。
長女の友達の女の子に、しかめっ面をしながら自宅周辺を走っているところを目撃され、
うちに遊びに来た時に、「パパの真似」と、しかめっ面をしながら走る俺を真似されたことがある。
オールスポーツの写真を見ると、だいたい、しかめっ面で、購入する気が起きない。
笑顔なんだ。
笑顔で走るんだ。
論文内では、「periodic smiling」と書かれていた。
「定期的に笑顔になる」ということのようだ。
論文内には、どのくらいの周期で笑顔になれば良いのか、
そして、どんな笑顔をすれば良いのか、
については、言及がなかった。
笑顔の周期と、どんな笑顔にするかは、自分にとっての最良のパターンを見つける必要がありそうだ。
会社から帰宅し、青梅マラソンの入金を済ませるべく、近所のコンビニまで「笑顔ランニング」を実験してみた。
とりあえず、ずっと笑顔で走ってみた。
なんか、幸せだった。
涼しい空気を思う存分、笑顔で吸い込む。
犬の散歩をするおじさんとすれ違っても、
手を繋いで帰路を急ぐカップルとすれ違っても、
細い路地を暴走するトラックとすれ違っても、
俺は、満面の笑みを浮かべていた。
とても、幸せだった。
「笑顔ランニング」実験、どうやら成功したようだ。
近々、「笑顔ランニング」本番を執り行いたいと思う。
その1秒を削り出すために、笑顔で走りたいと思う。
10月27日の水戸漫遊マラソンまでに、俺にとっての最高の笑顔の周期とパターンを見出したいと思う。
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