パパから君へ。
2006年4月12日。
君はこの世に生を受けた。
当時、2人で住むにはちょっと広い横須賀の2LDKの家にママと2人で住んでいた。
君が生まれてきたら、ちょうど良い広さになるかと思って、少し広めの家に住んでいたんだ。
パパにとっては、初めての出産立ち合い。
痛そうに頑張っているママを見て、何もしてあげられない自分が辛くて、涙が出た。
助産師さんが
「お父さん、奥さんの体勢を少し変えるから、その間、娘さんが出てこないように頭を押さえておいて!」
と興奮気味に言った。
パパは右往左往しながら、君の頭を押さえた。
「柔らかい。」
これが、君とパパとの最初の触れ合いだった。
・・・
あれから12年が経ったね。
名前は、君が生まれる前から決めていた。
「桜子」
みんなに愛される桜のような女性になって欲しい。
毎年綺麗な花を咲かせられるような素敵な人生を歩んで欲しい。
そんな願いを込めた名前。
なるべく色々なことを経験して欲しいと思い、始めたキャンプ。
キャンプ場で俺の膝の上で触れ合い、楽しそうに遊んでいた君。
6年生になった今でも「キャンプ行きたいなぁ」と言ってくれることを嬉しく思っているよ。
君が小さい頃と同じように触れ合おうと、パパが近づくと、最近は全く別の反応をするよね。
「もう、やだっ!気持ち悪いからやめてっ!」
パパが力いっぱい近づこうとしても、もの凄い力でパパの顔を押して、全力で拒否してくるね。
ママとはお休みのギューをしてるけど、パパには全くしてくれないね。
体の触れ合いは、できなくなったのかな。
少し寂しい。
君から見たパパの背中は、どんな背中なのかな。
パパのパパはもう70歳近くて、背中も背も見た目は小さくなったけど、その存在は今でもとてつもなく大きくて、パパはその背中を追いかけて成長しようとしている。
君にとってもパパの背中がそんな風に思えるようになれると嬉しいな。
スキンシップは無くなったとしても、君の心には常に触れていられるよう、パパもしっかり成長して、君が素敵な大人になれるように応援しているよ。
12歳の誕生日、おめでとう。
いつもありがとうございます。こちらを応援ポチしてください!
にほんブログ村