3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

限界は何が決めるのか?

マラソンを経験したことがある人であれば、

「あのレースが、自分の限界だったのだろうか?」

と、疑問を持つことはあると思う。



最後でスパートをかけられた自分に、

「途中でもっとペースを上げられたタイミングはなかったのだろうか」

とか、

レース中の補給でうまくいかずに最後、ペースが落ちてしまった自分に、

「もう少し早いタイミングで補給できていれば、もう少し早くゴールできていたな」

とか。


そんな疑問を持つからこそ、だからこそ、次のレースでベストを狙いに行く。



では、何が一体、自分の限界を決めているのだろうか。



マラソン。



後半の30kmを過ぎた頃。

脚に溜まる乳酸を感じ、脚が動かなくなる。

呼吸が細くなる。

それでも周りのペースに付いていこうとするが、付いていけない。

そして、ペースを落としてしまう。


マラソンを走ったことがある方であれば、「あるある」の経験ではないだろうか。



でも、走り終わった後、

「あれは、自分の限界だったのだろうか」

と疑問をもち、次のレースにエントリーする。



そこで、ふと沸いてくる疑問。

「何が自分の限界を決めるのだろうか?」

「何が自分の脚を止めたのだろうか?」



その疑問に答えてくれるかもしれない。


そんな期待を持って、こちらの本を買って、読んでみた。
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こちらの本は、限界を決める要素として、以下の要素について、

具体的な過去の事例や論文を紹介しながら説明している。


サイクリスト、登山家、冒険家、フリーダイバー、ランナーなどなど、限界に挑戦した事例をこと細かに紹介している。

学術的な見解も多数紹介されている。


限界を決めるのは、

「体」なのか、「心」なのか。


そのなかでも、

・痛み

・筋肉

・酸素

・暑さと熱

・のどの渇き

・エネルギー

について、体と心の側面から、考察している。



限界を決めるのは、生理学的な要素である。

という意見と、

限界を決めるのは、脳である。

という意見と。


マラソンの限界は、筋肉や、VO2Maxや、エネルギーなどの体力が決めているのか。

もしくは、脳が感じた主観的な運動強度や、脳が感じた痛みなどが決めているのか。


数々の論文や事例が紹介されているものの、

結局、この本の中では、結論は語られていない。


最後の方には、脳を鍛える方法についても紹介されている。

だが、現在のところ、その方法の妥当性は、定かではない。


そして最後に筆者は、こう締めくくっている。

「最も大事なことは、信じること。」



「これをやれば、自分は成長できるはず。」

「こうしてきたから、自分は速く走れるはず。」

自分の過去と、これからの自分を信じること。


それが、限界へ挑戦するために、最も重要なことだと、結論付けているように思える。


こちらの本、英語で書かれた本の翻訳だからなのか、そもそもなのか分からんが、非常に読みにくい。

読むのが面倒くさくなる。

でも、紹介されいてる事例は、非常に参考になる。



「信じること」

もちろん、大事だ。


でも、体と心の準備を怠るわけにはいかない。


充分な準備があって、初めて、自分を信じられる。


キツい練習をすることは、体の鍛錬でもあり、心の鍛錬でもある。


限界を自分で決めてしまわない。

そんな自分になれるように、これから先、鍛錬していきたいと思った。




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