3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

乳酸性閾値(LT)をスポーツ医科学センターで測定してきた話。

次の日曜日、3月18日は、今シーズンラストのフルマラソン、板橋シティマラソンが控えている。


乳酸性閾値(LT)について、しっかし調査を行った俺は、自分の乳酸性閾値を知りたくて仕方なくなったため、乳酸性閾値を測定できるサービスを調べてみた。

※乳酸性閾値の詳細は、こちらのエントリーを。


あるじゃないか。
ご近所に。
横浜市スポーツ医科学センター。
こちらで、「ランニング測定」と銘打って、乳酸性閾値の測定を行っているらしい。




てことで、実際に行ってきた。

新横浜にある日産スタジアム内に併設されている横浜市スポーツ医科学センター。
気負いすぎて1時間以上前に到着。
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受付で費用を支払う。
ランニング測定:6200円


そこそこ高い。
まぁいいだろう。飲み会を1回断れば、何とかなる。


乳酸性閾値の測定は、トレッドミルで走り、定期的に採血することで行う。
3分1本で、6本のラン。途中の休憩は1分。
徐々にスピードを上げる。
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同意書と、最近のレース結果などを記入する問診票を提出し、インストラクター的な助手の方の質問を受けて、6本のランのスピードが決まる。
「次の板橋シティマラソンの目標は3時間30です!」
と意気揚々に話す俺。

俺は、
キロ7分9秒ペース
6分15秒
5分33秒
5分0秒
4分33秒
4分10秒
というペースで実施。


ランの最中のビデオも撮ってくれるという。
終了後の結果説明でビデオを見ながらお話しできるとのこと。

更に、このビデオ、1500円で購入可能と。
当然購入。


結果、6200円+1500円で、7700円の放出。
まぁいいだろう。少々高い店で1回飲むのを我慢すれば、何とかなる。



測定の前に、トレッドミルで試走。
ここで心拍数上がるけどいいのか?と疑問を持ちながらも、走る。

そして、初回採血。
耳たぶから採血は初めてだったが、まったく痛くなかった。


ラン開始。
最初はキロ7分9秒ペース。
ぬる過ぎるペース。

3分経過して、採血。

その後、上げたペースで3分走り、1分の休憩中に採血、の繰り返し。

最後のキロ4分10秒ペースは、若干キツさもあったが、まぁ問題なし。


測定自体は、30分弱で終了。
15分後くらいに結果が出るとのことで、お着換え。


そして、結果。
こんな紙がもらえる。
なんか分かりにくい。



大事なのは、このグラフ。


と、そこから予想されるフルマラソンのタイム。




「!!!!!」
「おせーーーーーーーよ」

血中乳酸濃度が2[mmol/L]になる時点を乳酸性閾値とした場合のタイムが、
4時間9分40秒。


「は?」


安静時の乳酸性閾値からプラス0.7[mmol/L]を基準とした場合のタイムが、
3時間50分34秒。


「ほ?」


馬鹿な。
俺は、この測定の前に、意気揚々と「目標タイムは3時間30分です!」と豪語したんだぞ。
そんな俺に対して、この数字はいかんだろう。

まぁ、自分の乳酸的な事実だから、そういうことなんだろうが…


10kmのタイムが、46分5秒になっているのを見て俺は、
「私、2月18日によこはま月例マラソン10kmを45分切って走ってますけど…」

インストラクターは、
「あぁぁぁ…。スピード型なのかもしれませんね。」


その後、色々話を聞いたが、どうやら俺は、4時間は切れるだろうが、3時間30分は無謀だと優しく言っている。
俺がショックを受けていることを感づいているようで、なんだか一つ一つ遠慮気味に言葉を出してくるインストラクター。


なんか、自分が惨めな気がして、その場から逃げ出したくなってきた。


が、最後にランニングフォームの確認。
しっかりミッドフット的な着地。
これも色々勉強になったので、別のエントリーで。


1時間15分程度で、全工程を終了。
恥ずかしさを感じながら、そそくさと退散。


俺は、帰りの車の中で、板橋シティマラソンの目標タイムについて、考えていた。
岩本式ビルドアップ ソツケン サブ3.5をクリアした俺。
一方、乳酸性閾値的には3時間50分程度の俺。

※岩本式ビルドアップ ソツケン サブ3.5のエントリーはこちら。
レース10日前の本気の勝負。岩本式ビルドアップ ソツケン。目標サブ3.5。 - 3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。



何が俺の今の走力を表しているのだろうか。


そして、帰宅後、調べた。
乳酸性閾値の個人差について。
マラソンを走る際の血中乳酸濃度について。


そして、見つけた。
12 分間走テストによる男女ランナーの乳酸性作業 閾値(LT)予測法


この論文の中にあった、フルマラソンのタイム別の複数人の乳酸性閾値のグラフ。
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フルマラソンのタイムが速ければ、グラフが右のほうにある傾向はあるものの、個人差があることが分かる。
すなわち、血中乳酸濃度が「○[mmol/L]の時のスピードでフルマラソン走れます」というのは、短絡的ということだ。


また、ケニア東部州出身のマラソン選手で2011年のベルリンマラソンで2時間03分38秒を記録した、パトリック・マカウは、
3.2[mmol/L]
でフルマラソンを走り切っていたらしい。


よし。
やってやろうじゃないか。
今回の予想タイムが間違っているということを証明してやる。
乳酸性閾値だけじゃ測れない俺の走力を見せてやる。


7700円支払って測定した乳酸性閾値。
その結果、乳酸性閾値はあまり関係ないだろうという結論に行きつく俺。



7700円は無駄だったのか?



答えは「否」。

今回の測定があったからこそ、見えてきた世界がある。
そして、板橋シティマラソンで結果を出すことで、拓ける新たな世界がある。


一方、そう考えなきゃ7700円がもったいなかったじゃんか、とか思っている俺がいることは、内緒だ。



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