3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

桜が満開の日。

2月の終盤以降これまで、仕事をできる日は、朝7時から在宅勤務をしている。

朝7時から16時頃までの在宅勤務。

在宅勤務が終わると、夜ご飯の準備をしてから、病院へ向かう。

この1か月間ずっと。

子ども達の学校が休校になり、楓子が3月9日から急性小脳炎で入院し。



なんで、うちが?

なんで、こんなにつらい想いをしなきゃいけないの?



会社の人とは全く会っていない。

友達とも会っていない。

長女と三女は、楓子に会えていない。

長女と三女の行動範囲は、うちから1km圏内だ。


楓子は、奥さんと俺、病院の関係者以外、誰とも会えていない。

奥さんと俺の病院への移動は、極力、車を使っている。


家族5人で一緒にご飯を食べるという、当たり前のことすらできていない。


こんなつらい生活がいつまで続くんだろう。



新型コロナウイルスの影響で、いろいろ自粛しなきゃいけなくて、ストレスが半端ないですか?


そのくらい、大したストレスではないと思います。

みんなが感じていることだし。


だから、ちゃんと不要不急の外出を控えて、3密と言われる状況を回避して、自分の身を守ることはもちろん、他の人に迷惑をかけないような行動をしてほしいと、心から思います。


「自分が良ければ」

「自分が楽しければ」

という独りよがりな行動が、他の人にとって大切な人の命を失くしてしまう可能性ががある。


本当に、本当に自粛して欲しいと思います。

今は。

少なくとも、新型コロナウイルスの薬ができるまでは。


たぶん、今は、世の中のみんなが踏ん張るべき時期なんだと思う。



*****



急性小脳炎の楓子の容体は、3月17日以降は、回復してきているように見える。

少しずつ、長女と三女と奥さんと自分のことを考える余裕が出てきた。


3月26日、長女と三女を誘って、走ってみた。



次の日の仕事終わり。

長女がこう言った。


「今日は、一緒に走らないの?」


うれしかった。


閉塞感しかない空気が、少しやわらいだ。



以降、長女と三女と3人で一緒に走って、走った後に買い物にいくことが日常化しはじめた。



3月31日。

楓子が入院して、23日目。

3人で走っていると、奥さんから電話があった。


「楓子、今週末の外泊許可が出たよ。」


3人で、

「やったー!!!」

って喜んだ。


「どんなお祝いすれば、楓子が喜んでくれるか。」

それをずっと考えながら走っていた。


*****


この日、楓子は1人で歩く練習をできるようになった。


回復してきた頃、

「1人で歩けるようになったら、退院できるよ。あと一週間くらいかな。」

と伝えた時、楓子は、これまでに見せたことがないような笑顔をみせた。


その言葉に、楓子は早く家に帰りたい気持ちを強くしたんだろうな。


理学療法士さんのリハビリで疲れていた楓子は、この日、会心の歩きをみせてくれた。
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この週末、やっと家族5人+1匹がそろって、一緒にご飯を食べられる。



そんなうちに訪れた朗報。

この日。


うちの近所の桜は満開だった。


そんな華曇りの日。




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