三女が、何やら集中して作業していた。
ティッシュをちぎって、小指の先くらいの大きさに丸めている。
いくつも同じようなティッシュの丸まりを作っている。
そして、プラスチックのコップの中に入れている。
璃子は、ものすごく集中しているので、しばらくその様子を見ていた。
ティッシュの丸まりが15個ほど完成したところで、璃子は、そのティッシュの丸まりを、
自分の鼻に詰め始めた。
右と左の鼻の穴、両方に。
そして、
「できたっ!」
と。
「お、おう。璃子。何やってるんだ?」
突っ込まずにはいられなかった。
「鼻血が出た時用のティッシュ、作ってるんだよ!」
「璃子、鼻血が出やすいから、いつもお布団を汚しちゃうから、悪いと思って。」
そうだ。
璃子は、俺の子どもの頃とよく似ていて、鼻血を良く出すのだ。
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そう言えば、数日前も朝の6時過ぎに、璃子は「鼻血が出た」と、鼻を押さえながら起きてきた。
そして、ティッシュの丸まりを作っていた日。
そろそろ寝ようか、という頃。
璃子は、そのティッシュを鼻に詰め始めた。
鼻血が出た時に備えて、あらかじめ防御しておく作戦に出たのだ。
その姿が可愛らしく、可笑しくて、家族みんなで笑った。
璃子は、恥ずかしそうに、そのティッシュを鼻の穴から取った。
「これじゃ眠れない」
と。
うちは、今日も平和です。
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