自分には、ここ5年くらい、仲良くお付き合いさせていただいている女性がいる。
なんとなく自分は特別な想いを持っていて、気になってしまう女性だ。
お名前は、「みわこさん」。
みわこさんは、身長は145cmくらいかな。
近所に住んでいらして、おしなべると月に2回くらいはお会いしている。
みわこさんとの出会いは、近所の町内会のお祭りで。
自分が親じ会に入って以降、しばらくは、なんとなく知っている方、くらいの関係だった。
で、自分がPTA会長をやることになって以降は、お付き合いが濃くなっていって。
何かとお酒を飲んだりすることがあるのだけど、そんなときには、お隣に座らせてもらうようにしている。
みわこさんは、近所の町内会の副会長で、
お歳は、80歳前後だろうか。
旦那さんは何年か前に亡くなっていて、一人暮らしをされている。
小学校含めた地域のイベントにも運営側で参加くださっていて、
・1月の近隣の地域の賀詞交歓会にも参加され
・2月の6年生の卒業イベントの餅つきの指南役として
・7月の町内会の夏祭りの来客対応として
・11月の小学校のフェスティバルの連合町内会の焼きそば出店として
・3月の卒業式、4月の入学式の来賓としてのご参加
と、PTA会長であり、親じ会の一員である自分とは、非常に近いところにいつもいらっしゃる方で。
何かとお酒の席をご一緒させていただいたりしているうちに、
自分のことを可愛がっていただき、
歳は30~40歳くらい離れてはいるのだけど、
「みわこさん」と呼ばせていただき、
みわこさんは自分のことを、
苗字で呼びつけしたり、「おまえ」と呼ぶ。
そんな仲良しな関係になっている。
なお、みわこさんは、自身のことを「おれ」と表する。
結構、豪快な一面を持つ方ではある。
学校関係のイベントで、保護者とみわこさんが関わることも多くて、
一部の保護者からは、
「みわこさんが厳しくて、こわい。」
「もう一緒にやりたくない。」
みたいなご意見をいただいて、
「PTA会長として、お前が何とかしろ」的な感じの空気感を出してくる保護者もいたのだけど。
そんなときには、
「みわこさんは、あなたよりも、よっぽど子どもたちやこの地域のことを考えていらっしゃる方なので、今のご自身の考え方を疑ってみてはどうでしょうか?」
と言いたくなってしまうこともあった。
と、まぁ、前置きが長くなってしまったのだけど、
何が言いたいかと言うと、
「自分もみわこさんのような歳の取り方をしたい」
ということで。
つい先日の「夏休み駆け込み寺」の親じイベントの打ち上げに、みわこさんも顔を出してくださって、
例のごとく、お隣に座らせていただいたときにしたお話なんだけど。
みわこさんは、そのとき、近隣の町内会の夏祭りにご挨拶をしに行った帰りに立ち寄ってくれたですが、
みわこさんは、この近隣の町内会のすべての夏祭りにご挨拶に行っていて、
その際、ご自身のお財布からお祝い金を渡していらっしゃる、という話をして。
「おれも、多少のたくわえはあるからよ。」
「お金なんか、どうにでもなるんだよ。」
「自分ひとりで、高いもの食ったって、何にもならないじゃないか。」
「どこに行ったって、『みわこさん、みわこさん』って、みんな話しかけてくれるんだよ。」
「それが、本当に楽しいんだよな。」
って。
なので、
「じゃぁ、みわこさん、今、本当に幸せなんですね。」
って言ったら、
「そうだよ。おれは、ほんとうに幸せだよ。」
「今まで、何になるのかも良く分からずやってきたこともあるけど、
みんなが『みわこさん、みわこさん』って、仲良く話してくれて、
それが、おれにとって、すごく幸せなことなんだよ。」
って。
もう一つ、みわこさんがお話してくださったことがあって、
それは、ブログでは書きにくいので、書かないけど、
みわこさんの言葉は、なんの建前も感じず、心の底からの本音に聞こえて、
自分も80歳くらいになったときに、みわこさんみたいに感じられるようになりたいな、と思えた。
年代を超えたお付き合いをできるような環境に身を置けて、
心の底からの言葉を聞けるような多くの場があって、
今の自分は、すごく恵まれているな、と感じた、
夏休み駆け込み寺の打ち上げだった。

※カメラに向かってピースをしている小柄な女性が「みわこさん」