朝5時半に起床。
サラダと納豆TKGとホットコーヒー。
そんな朝食。
6時半に、自分の部屋に入り、会社の仮想PCにアクセスし、仕事を始める。
メールを確認し、その日の打合せのための資料作成などを行う。
8時半からはチームミーティング。
打合せの合間に、リビングに降りて、たびたび娘たちの様子を確認する。
在宅勤務になってからは、12時から13時にも会議が入ることが多くなり、昼休みの時間は一定しない。
だが、天気の良い日の昼休みは、ご飯を食べた後、ウッドデッキでゆっくりする。
この昼休みが最高に気持ちが良い。
残業をしなければ、15時半に仕事を終える。
速攻で、ランパンとランTに着替える。
娘たちとゆっくり1kmから2km走り、その後、自分が好きなように走る。
玄関先で水を浴びて、そのままシャワーを浴びる。
ビールを飲みながら、調べ物をしたり、ブログを書いたりする。
家族全員一緒に夕飯を食べる。
娘たちが解けなかった問題を、一緒に解いたりする。
そして、22時から23時頃に就寝する。
こんな感じの平日が、楓子が退院してから、1か月半、ずっと続いている。
ずーっと、毎日だ。
朝、しっかりヒゲを剃って、着替えて、およそ人間的ではないような混雑の電車に乗り。
行き帰りで往復3時間。
出かけるための準備を含めたら、もっと多くの時間を通勤に使っていた。
さらに、対面の打合せをするために、お客様の場所まで30分かけて移動し、30分かけて戻ってきて。
そんな不毛な時間がなくなり、その時間を自分と家族のために使えるようになった。
週末も家族と家で過ごして。
「この生活、悪くない。」
そして、昨日。
緊急事態宣言が解除された。
すぐに元通りとはならないだろうが、いずれ以前のような生活に戻るのだろうか。
「慣れ」とは怖いものだ。
外出自粛が叫ばれた直後は、友人と遊びに行きたいと強く思っていたが、今は、なんかそれほどそんな気持ちもなくなってしまった。
「何が楽しかったのか思い出せなくなってしまった」
娘たちに聞いてみた。
「来週から学校が始まるけど、どうだ?」
長女と三女は、
「もう早く学校に行って友達に会いたいよ!」
と即答した。
楓子は、無言。
「ん?楓子。どう思う?」
「うん。」
「どうした?友達に会いたいだろ?」
「うん。会いたいけど、学校行きたくない。今みたいに家にいてもいい。」
そうか。
楓子は、自分がうまく運動できなくなっていることで、少しメンタルが弱っているようだ。
前と同じように友達と一緒に遊べるのか、不安を感じているようだ。
どうやら、楓子も俺も、元の生活に戻ることに不安を感じているんだな。
怖いんだろうな。
でも、きっと大丈夫だ。
うん。
きっと大丈夫だよ。
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