「俺はできる。俺はできる。」
「絶対にやれる。絶対にやれる。」
「ここにすべてを出し切ってくるんだ。」
「そして、笑顔でゴールするんだ。」
「絶対にやれる。絶対にやれる。」
一語一語を確かめながら、ゆっくり、心の中で言葉を繰り返す。
ゆっくり。
一語一語を確かめながら。
道路を埋め尽くすランナーたち。
遠方に見えるスタートゲート。
晴れ渡る青空。
肌に突き刺さるときおり吹く冷たい風。
冷たい空気を深く吸い込み、心の空気を入れ替える。
程よい緊張感の中、目を閉じる。
静かな胸の高鳴りを覚える。
大きくひとつ、そしてふたつ、息を強く吐く。
「俺はできる。俺はできる。」
「絶対にやれる。絶対にやれる。」
「ここにすべてを出し切ってくるんだ。」
「そして、笑顔でゴールするんだ。」
「絶対にやれる。絶対にやれる。」
「絶対に！」
＊＊＊＊＊
ここ数日間、朝起きてすぐ、トイレ中、昼休み、帰宅後、お風呂の中、寝る前、
5分ほど時間が取れるタイミングに、
目を閉じ、
湘南のスタート地点に立つ自分を想像し、
気分を高揚させている。
ルーティンってやつだ。
不思議だ。
あれだけ痛かった右膝の痛みがなくなってきた。
自分がスタート地点に立っている姿を鮮明に思い描けるようになってきた。
そして、自分が笑顔でゴールしている姿も。
カナ先生とゴール後にハグしている姿も。
ここ数日、このルーティンを繰り返すことで、湘南国際マラソンが、ものすごく楽しみになり、ワクワクし、ドキドキできた。
湘南のエントリー費12,000円分の楽しみは、体験できたかな。
いや、できてないかww
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