3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

「ちょっとだけ」。

先日、母がこんな絵本を送ってきた。

母は、長女の桜子に特に読んでほしいと思ったようだ。
f:id:Alloutrun:20201223165242j:plain



長女が話をした。

「おばあちゃんからLINEが来てね、この絵本を読んで泣いちゃったんだって。」


へぇ。




この絵本は、弟が生まれて、姉になった「なっちゃん」が主人公。

お母さんがまだ生まれたばかりの弟のお世話で、バタバタしていて、色々と1人でやらなくてはいけなくなってしまった、なっちゃん。

「お姉さんになったから」と頑張る一方、我慢することもあり寂しい想いをしている。

そんな時の一幕を描いた、母と娘の心温まる物語だ。



読んでみたところ、確かに良い絵本なんだけど、泣くほどではなかったかな。




そのあと、母にどんな想いで、涙を流したのか聞いてみた。


すると、こんなエピソードを教えてくれた。


俺が3歳5か月のときに弟が生まれて、

母が弟のことでいっぱいいっぱいだったときに、俺が寂しそうにしているのを見て、母が、

「抱っこしてあげるからおいで」

と抱っこしようとしたら、

「僕はお兄ちゃんだから、大丈夫だよ。」

と俺は言ったらしい。


このシーンを、今でも思い出すことがあると言う。


母は俺に対して、長男として、色々我慢をさせてしまったことが多かったと感じているようで、

「あの時、断られても強く抱っこしてあげれば良かった」

と、そんな想いで、涙が流れたと。




いやね、俺、全く覚えてないっす。


父は、何かあると、

「おまえは長男なんだから、我慢しないとだめだ!」

と、兄と弟を明確に分けて育てていたけれど、

母は、兄だろうが弟だろうが、なるべく同じように接していたと感じている。



だから、母には、次会ったときに、ちゃんと言わなければ。



「そんな我慢は、したことないから、大丈夫だよ。」

と。



~~~~~



桜子は、絵本を読み終わり、母からきたLINEを読んで、こう言った。

「ママとパパには、桜子のときにこんな感じの想いはなかったの?」


俺も奥さんも、ちょっと考えて、

「ん~、ないかな。」


桜子は、続ける。

「えーー!じゃぁなんか素敵なエピソードないの?」


俺も奥さんも、ちょっと考えて、

「ん~、思いつかないな。」



逆に聞いてみた。

「桜子、楓子、璃子は、『自分ばっかり我慢している』って思うことある?」



3人、口をそろえて、こう言った。

「えーっと、ないよ!」


どうやら、全力家は、平和だ。



~~~~~



親であれば、ほとんどみんな、自分の子どものことが愛しくて、愛情を注いで育てていると思っているんじゃないだろうか。


いや、分からないけど。


少なくとも、自分は、奥さんと一緒に2人で、可愛くてしかたない3人の娘を、全力の愛情を注いで育てているつもりだ。

3人とも同じように。


でも、「娘たちが、どう感じているのか」が重要で。


今の自分たちの育て方に、娘たちが不満を感じて、その想いが募ってしまうのは、良くないんだろう。



子どもは生まれてくる家庭を選ぶことはできない。



3人の娘たちが、大人になってから、

「ママとパパの子どもで良かった」

と思ってもらえるように。



奥さんと自分が42歳。

娘たちは、14歳、11歳、8歳。



今からでも遅くない。

これからも、大好きな家族を一番大事に、精一杯、過ごしていきたいと思った。



「ちょっとだけ」

ね。



そんなきっかけをくれた母に感謝。




さてと、そろそろ走るかな。
にほんブログ村
にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ

/* 画像拡大無効 */