仕事から帰宅後。
俺は、いつものように走りに行った。
最近は、信号はないが坂がある1km程度続く直線を往復するコースがお気に入りだ。
気温も下がってきており、夏場は5km程度で給水が必要だったが、ここ最近は10km程度のランであれば、給水せずに走り切る。
そのコースを上るときは、キロ5分強。
下るときは、キロ4分45秒程度。
そんなペースでジョグ。
すると、向こうの方から、白の短パンと、左の胸元に「日の丸」をあしらった白のランTを着た、気合が入った感じのおじ様ランナーが走ってきた。
結構なスピードで走っている。
フォームも綺麗だ。
「あるいは、昔、全日本のメンバーだった方なのだろうか。」
そんなことを思いながら、すれ違う。
そのおじ様ランナーの気合の入りように、俺も自然とピッチが上がる。
折り返し、今度は上り坂。
あ、さっきのおじ様ランナーだ。
相変わらず綺麗なフォーム。
おじ様ランナーは、俺など全く気にしてない様子だ。
俺とほぼ同じコースを走っているようだ。
そして、また折り返し。
やはりそのおじ様ランナーが遠方からやってくるのが見える。
そこで、俺は、ふと気付いた。
白いランTの左の「日の丸」が、楕円形に伸びているのだ。
そして、右胸元に、梅干しサイズの「日の丸」が現れた。
「もしや。。。」
次の折り返し。
右の「日の丸」のサイズ感が明らかに変化している。
が、その後の「日の丸」の変化をチェックしたい衝動にかられ、ダウンジョグ開始。
おじ様ランナー。
左の「日の丸」はもはや「日の丸」ではなかった。
白のランTに描かれた、赤い縦の一筋。
そして右の胸元に赤の楕円。
「完全に乳首やられてるじゃんか。」
ただ、そのおじ様ランナーは、Tシャツのことなど全く気にしていない様子で、軽快なスピードで走っている。
乳首だけでなく、精神力も相当に鍛えられているようだ。
そして、5kmのダウンジョグを終えたころ、そのおじ様ランナーの白のTシャツには、赤い縦の筋が二ホン入っていた。
男性の方であれば、経験があるだろう。
ランTと乳首が擦れて、痛くなる現象。
ランニングを始めた当初は、あまり距離も走れなかったため、それほど気にならなかったが、今ではハーフマラソン以上の距離を走る際は、死活問題になっている。
初めの頃は、バンドエイドでしのいでいたが、剥がれやすく、レース後半で痛くなることがあった。
そこで今では、こちらを使っている。
乳首の形状に合わせた丸形のバンドエイドのようなものだ。
丸形なので、Tシャツとの擦れに強く、粘着性に優れている。
そして、何より乳首の全てを優しく包み込んでくれる安心感がある。
コースでお会いしたおじ様ランナーには、もしかしたら不要なのかもしれない。
ランの練習の度に乳首を消耗して流血は、本望ではないと思う。
これからレースの季節、みなさんも不意の「日の丸」を背負ってしまわないよう、お気をつけください。
いつもありがとうございます!
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