3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

カミさんとふらっとさんに挟まれた日。

「キクチ、お前は走れよっ!」

「キクチ、座らないで、早くトイレ行ってこいっ!」

「年末の足立フレンドリー、エントリーしてやるから、スマホ貸してみろっ!」



キクチヒロシ選手は、散々いじられていた。

特にふらっとさんに。

いや、ふらっとさんのみに。

キクチヒロシ選手をいじるふらっとさんの顔は、めっちゃ笑顔。

邪悪な方だと思った。



そのせいか、いつものことなのか、キクチヒロシ選手は、相当な勢いでビールを飲んでいた。


疲れ果てた様子のキクチヒロシ選手。

飲み会が終わるころには、みんな笑顔の中一人、柳の木の下に潜む亡霊のようになっていた。
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そして、最後は、例のごとく、ふらっふらになり、優しいいっちさんの介護を受けながら駅に到着。
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キクチヒロシ選手は、みんなと一緒の電車に乗っていたものの、トイレが我慢できなくなり途中下車。

キクチヒロシ、その後、消息不明。


そんな、飲み会では茶飯事でもある、

「キクチヒロシ劇場」


*****


その日、市民ランナー9名が川崎に集って、飲み会が開かれた。



少し復活した全力中年をアピールするため、先日完走した「多摩川源流トレイルラン」の参加Tシャツを着て、飲み会に参加し、一ネタぶっこんでおこうと思っていた。
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だが、しばらくしても、誰からも突っ込んでもらえなかったので、自ら着てきたことをバラしてみた。


「うん。気付いてましたよ。」


って、おい。

気付いているなら、突っ込んでくれよ。




フルマラソンのベストが2時間35分59秒の超絶スーパー市民ランナーのカミさんは、北海道は帯広出張からの帰路から直接参加されていた。


到着された時点で、ものすごい汗をかいていた。


「まさか、帯広から走ってきたんですか?笑」


「はい」


「え?」


「あ、いや。少し早く帰ってこれたので、ジムのトレミで走ってきました」


え?

帯広の日帰り出張で、19時開始の飲み会の前にジムで走るって、さては帯広で仕事してないな。どんだけ走るのが好きなんだよ。




フルマラソンのベストが2時間42分07秒の超絶邪悪な市民ランナーのふらっとさんは、基本は無表情だ。

どんなにビールを飲んでも、酔っ払っているように見えない。

たまに誰かにツッコミを入れると、邪悪な笑顔になっていた。



飲み会の中盤、俺は、超絶スーパー市民ランナーと超絶邪悪な市民ランナーに挟まれることになる。
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ユキさんは、

「ダンナは、ここに来る前、全力さんのこと散々ディスってたよ。笑」

と、何度も繰り返していた。


え?え?

とうろたえていると、ふらっとさんは、

「ここに来る前だけじゃなくて、いつもディスってるよ。」

と、邪悪な笑顔を見せていた。


この夫婦、なかなか良い連携プレーで、俺をつぶしにきたな。


どんな話題にも首を突っ込んできたがるキクチヒロシ選手は、

「やめてください!全力さんがイップスになっちゃうじゃないっすか!」

と、仕込んできたネタを披露する感じで、ここぞとばかりに絡んできた。


ユキ、ふらっと、キクチ。

この魔のトライアングル。


まじで、面倒くさい。。。




カミさんは、

「気にしなくていいですよ。」

と、超絶紳士。


そんなカミさんに対して、キクチヒロシ選手は、

「俺、カミさんとそんなに仲良くないんですよね。」

と、意味不明な空回り発言。


すげーうろたえるカミさんに対して、キクチヒロシ選手は、もごもごしていた。

カミさんに空回り発言したキクチヒロシ選手に対して、ふらっとさんは、

「キクチは、つべこべ言わずに、走れっ!」

と。


何か言い返そうと、口をもごもごしながら、ふらっとさんの隣に座ろうとすると、ふらっとさんは、

「キクチは、座らないで、トイレ行ってこいっ!」

と、邪悪な笑顔になっていた。



色々な邪魔が入ったが、その後しばらく、カミさんとふらっとさんに挟まれて、お2人のサブ3を達成した頃の気持ちや、その先速くなるための気の持ちようだったり、普段の練習での気の持ちようなんかを聞くことができた。


すごく真剣な顔をして色々とお話して下さった。


嬉しかった。



でも、ひとつ心残りがある。


お2人のお話を聞き始めた時点で、すでにかなり飲みすぎていて、お2人のすごく良い話を、全然覚えていないのだよ。


お2人が真剣な顔だったことと、それがめちゃくちゃ嬉しかったこと以外、全然覚えていないのだよ。


どんなことを言っていたのか、記憶がない。


今回の飲み会の唯一にして最大の心残り。


「飲み過ぎた。。。」


・・・


で、別大でのサブスリー奪還を狙うぬまっちさんも含めて、「サブスリーの3」でピース。
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ちなみに、プロシード2600円さんは、前回のアスリートヨガでは、相当に疲れたことを繰り返し饒舌にお話しされていた。
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リア充でめちゃくちゃ走っているにも関わらず、まったく体重が減らないガンプよしおさんは、最近少しやせたと噂のカナ先生に、唐揚げ8個食べるようにすすめていた。



カナ先生は、ぶー垂れながらも、しっかり唐揚げ8個食べきっていた。
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楽しい一日だった。


もっとみんなと一緒にゆっくり話していたかった。


平和な一日に感謝。
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