3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

【PTA】【エピソード8】小学校入学式の祝辞にて。

三人娘の親父がいつの間にやらPTA会長になった話。

【エピソード8】
「小学校入学式の祝辞にて」


4月6日。

ここ最近の暖かさとは打って変わって、肌寒い朝。

いつものように朝5時に目覚める。


今日は、仕事のお休みをいただいたのだ。



PTA会長としての最初の晴れ舞台、

小学校の入学式の祝辞

をやらせていただくため。



朝起きてから、ソワソワが続く。


原稿は、1か月くらい前から作っていて、修正を繰り返していたので、ほぼ頭の中に入っている。


でも、やっぱり不安なので、原稿を印刷して、繰り返し読み返す。


ウッドデッキに出て、1か月半ほど前に植えたジャガイモの芽を見たりして、

部屋に戻って、電気ポットでお湯を沸かしてみたりして、

新聞を取ってきて、読んでみたりして、

そして、また祝辞の原稿を読み返してしまう。



こんなに緊張したのは、いつぶりだろうか。


そんなことを思い返してみる。



大学の時の研究の全国大会での発表の時。

社会人になってからの国際会議での英語の発表の時。

展示会での講演の時。

大好きな人に告白した時。

結婚式で、歌いながら入場した時。



いずれにしても、これだけ心が高ぶる経験ができることは、稀有なことで。

非常にありがたいことだ。



この日、仕事だった奥さんは、自分より先に家を出発。

「パパ、頑張ってね。」

と、一言。


8時くらいに起きてきた、まだ春休み中の娘たち。


あまりの緊張に、「TT兄弟」の真似をしながら、

「P!PP!PPPP!」

「T!TT!TTTT!」

「A!AA!AAAA!」

と繰り返す俺。


「パパ、大丈夫?」

と、一言。



10時から開会で、俺の集合時間は、9時40分。


学校に到着すると、既に校門の前で写真を撮る親御さんたちの姿。


その中に、お隣さんがいらっしゃって、少しお話をする。

いくらか緊張が和らぐ。


そして、校長室へ。


校長先生は、この4月から新しい方に代わった。


「お互い、最初の挨拶になりますね。」

なんて言いながら、初めましての会話をさせていただいた。
f:id:Alloutrun:20210406182049j:plain



司会進行の先生に、入場してからの段取りを教えていただき、

どの場所でどこに礼をするのか、確かめる。


あまりの緊張に、ロボット歩きになっている自分の姿が目に浮かぶ。



しばらくしてから、入学式が執り行われる体育館に入場する。

今回の来賓は、PTA会長である俺、1人だけだ。


会場にいるすべての人の視線を感じながら、校長先生に先導されての入場。


緊張はマキシマムで、鼻の穴が膨らみっぱなしだったと思う。



俺のために用意されていた、パイプ椅子に座る。


改めて、保護者の皆さんの席の方を見る。


マキシマムだった緊張が、さらに膨張して、ヤバいくらいに鼻の穴が膨らんできた。


マスクで隠せていてよかった。



今回の祝辞は、「参加型」の「会話形式」にしたのだ。
www.all-out-running.com



「子どもたちや保護者の皆さんは、反応してくれるだろうか」

その不安が、緊張へと変わり、脇から流れ出す汗は、俺のスーツから染み出し、パイプ椅子から滴るほどだった。



5分ほどして、新1年生が入場してきた。


「なんと可愛い!」


ものすごくちっちゃい子どもたちが、綺麗に整列して入場してくる姿は微笑ましく。

隣に座っていた先生に、

「めちゃくちゃ可愛くないっすか??」

と、話しかけてしまいそうになる衝動を必死に抑えた。


次に校長先生のお話。


そして、先生たちの紹介と続いた。


その間、新1年生たちは、終始可愛くて。


あれだけ緊張していた気持ちは、どこかになくなっていた。



司会の先生に紹介をいただいて、自分の祝辞。



保護者の皆さんの一礼。

校長先生に一礼。

壇上に上がって、日の丸の国旗に一礼する。

そして、結婚式のような綺麗なお花に囲まれた台の前で、祝辞を始める。


「1年生の皆さん、ちょっと疲れてきちゃったと思うけど、おじさんも少しだけお話させてもらってもいいかな?」

なんてアドリブを入れてみたりして。



「PTAって言っても、何のことだか分からないよね?」

と言うと、

「分からなーい。」

とか

「分かるよ!」

とか言ってくれる新1年生。



「PTAの『P』は、何の頭文字だか分かるかな?」

と質問したらば、

「アルファベット!」

と答えてくれる新1年生。



「じゃぁみんなで挨拶しましょう。」

「せーの!」

  「よろしくお願いします!」

と、新1年生が挨拶をした際には、口裏を合わせていたわけでもないのに、先生方も起立して、

「よろしくお願いします!」

とお返しの挨拶をして下さったりして。


挨拶の後は、自然と拍手が起きて。



保護者の方は、頷きながら、そして時折、クスクスっと笑って下さったりして。

話し手としては、リズムが取りやすく、すごくありがたかった。



結局、用意してきた原稿を見ることはなく。


終始、楽しい気持ちで話をさせていただけた、今回の祝辞。



「人って、本質は、みんな良い人なんだな」

なんてことを感じた、5分間。


これまでに感じたことのないような、達成感を得られた。



新1年生のお子さんを持つ親じ会のお父さんからは、

「PTA会長の祝辞が斬新だったと、嫁が言っていました!」

との感想を頂けた。


良かった。


本当に良かった。




最近は、あまりの仕事のプレッシャーで、ストレスが半端なくて。


4月10日と17日の土曜日、仕事になっちまったしな。。。

ていうか、休みを取った今日も、結局仕事してるしな。。。


明日からの仕事のことを考えると、マジで心がすさんでくるけども。




今日、祝辞をさせてもらえて、そんな心が洗われて。


また、明日から新たな一歩を踏み出せるような気持ちになれた。



こんなに貴重な経験をさせて頂けていることに感謝しながら。


そして、思いっきり楽しみながら、自分にしかできないことをやっていきたいと思った。



ありがとうございました!
f:id:Alloutrun:20210406182112j:plain



さてと。
にほんブログ村
にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ

/* 画像拡大無効 */