俺は、満員電車が大嫌いだ。
まぁ、「満員電車が大好きっ!」なんて人はいないだろうけども。
で、先日の昼間。
俺の普段通勤している神奈川県南部の開発拠点から、打ち合わせ先の都内に電車で移動中のことだった。
昼間と言うこともあり、それほど混雑しておらず、つり革に捕まれる程度の乗車率。
俺は、ドア付近に寄りかかっていた。
横浜駅に到着すると、多くの人が降り、また多くの人が乗車してきた。
その中の一人、大きめのヘッドフォン、紺色のスーツの上下、黒のバックに、スニーカー的な靴の30代前後、黒縁オシャレメガネのサラリーマンが乗ってきた。
と、その黒縁メガネは、他の乗客と競り合う形で早歩きで、空いている優先席に着席した。
ほぉ。。。
次の駅、京急川崎でも多くの人の乗り降りがあった。
そこでは、6人程度のグループのおばあちゃん軍団が乗ってきた。
見た感じ、70歳は越えていそうだ。
おばあちゃん達は、ワイワイ楽しそうな感じだったが、どうやら席に座りたいらしく、優先席付近で、「あっちの席が空いている、、」的な会話をしていた。
すると、夢中で空いている席を探しているあまり、そのおばあちゃん軍団の中の一人の荷物が、優先席に座っているさきほどの黒縁メガネの顔付近に当たっていた。
いいぞ!おばあちゃん!!
黒縁メガネは、あからさまに嫌そうな顔をしている。
おばあちゃんの荷物を避けようと、右側にずれる黒縁メガネ。
黒縁メガネの右側に座っているおっさんに、「すいません」的リアクションをしている黒縁メガネ。
そのおっさんは、すごい太っていて、人一倍、座席の幅を占有している。
太っていることに加え、足も投げ出し、お行儀が悪い感じだ。
一方、京急川崎から乗ってきた、スーツを着た若めのサラリーマン2人は、そんなおばあちゃんたちのことは全く気にもせず、リュックを背中に背負ったまま、楽しそうに会話していた。
「・・・・・」
俺は、そんな光景を見ながら、イラついていた。
若いのに優先席に座る黒縁メガネ。
明らかに自分よりも体力がないであろうお年寄りがいるのに、全く席を立つそぶりを見せずにいる黒縁メガネ。
その横に座る、人一倍座席の幅を占有している太ったおっさん。
友達と一緒にいるあまり、周りが見えておらず、荷物が他の人に当たっていることに気付かないおばあちゃん。
そこそこ混雑しているのに、リュックを背中に背負ったまま会話を続ける若者サラリーマン。
ここ最近、仕事が超絶忙しい俺は、この光景を目の当たりにして、イライラが最高潮に達していた。
「あなた。ここ、優先席ですよ。席を譲ったらどうですか?
そして、おっさん。あんた、ただでさえ太っているんだから、足を広げずに座りなよ。
おばあちゃんも、座りたい気持ちは分かるけど、もう少し周り見た方が良いですよ。
で、あなた達。電車の中で、リュックは体の前に持つって、常識でしょうが。」
そんな言葉の数々が、もう少しで喉の奥から出てしまう寸前で、耐え忍んでいた。
なんなんだ、この世の中は。
と、自分の利益のことばかり考えていて、世を忍ぶ生き方ができない人たちに、一人イライラが抑えられない。
最近、都内出張が多く、満員電車に乗る機会も多いので、満員電車に乗るときは、
「無の境地」
に身を置くことにしている。
隣の人の荷物が、顔に当たっても、無の境地。
後ろに立っている人のリュックが背中に当たって、痛くても、無の境地。
降りるときに、ものすごいショルダーアタックをしてくるオッサンがいても、無の境地。
隣の若者のイヤホンから、ギンギンの音漏れがあったとしても、無の境地。
隣に立っているおっさんが、激臭をはなっていたとしても、無の境地。
運良く席に座れたとき、隣のお姉さんが眠り始めて、俺の肩に頭がもたれかかってきたときは、幸せの境地。
いずれにしても、都心の電車の中では、自らを「無の境地」に置くに限る。
だが、この日に限っては、無の境地に入れず、仕事の忙しさもあり、帰宅するまでイライラパワーが溜まりに溜まっていた。
そして、そのイライラを俺は、帰宅後の走りにぶつけた。
どうだ、見たか。
坂がある周回コースで、10kmを44分以下で走り切ったぞ。
VDOT計算機で調べてみると、フルマラソン「3時間22分45秒」。
よし。
すげー爽快。
電車でのイライラを全部忘れられたよ。
このままの勢いで、走りでも無の境地に身を置き、どんどん走力を高めていってやるぞ。
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