3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

レジ袋。

7月のある日。

いつも通りにコンビニに、おつまみとビールを買いに行った。

500ml缶を4本と、イカの塩辛を2パック。


俺の週末の楽しみのために。



レジへ向かうと、

お会計が、ぴったり10で割り切れる額になって、


「やったぜ」


って思っていたところ、




「レジ袋はお付けしますか?」

と。



「はうぁっ!!」


そうだった。

2020年7月1日から、レジ袋が有料化されたんだった。



「どうしよう。どうしょう。」

ってえらく動揺したが、そこは、平静をよそおって、


「あ、付けて下さい。」


と、「当然だよ」という雰囲気をかもしながら、言ってみた。


プラス3円されたことで、お釣りで、1円玉と10円玉を大量にもらう羽目になった。


コンビニを後にしてもなお、しばらくは、心臓がバクバクいっていた。




そして、俺は、エコバックを買った。

1500円ほどの、どこのメーカーの製品なのか分からない、紺色のものだ。

計算上では、レジ袋、数100枚分の価値があるはずだ。



その後は、コンビニに買い物に行くとき、玄関で忘れたことに気付いたことが数回あったが、そろそろ、きちんと持って行くクセが付いてきたところだ。



*****



つい先日。

昼飯に美味しいラーメンを食べに行こうと、次女と三女と一緒に車に乗ってでかけた。


「帰りに好きなお菓子買ってあげるからね」

という謳い文句に釣られて、付いてきてくれた次女と三女。


車に乗って、しばらく行ったところで、エコバックを持ってきていないことに気付いた。


「あぐすっ!」
※「あぐす」とは、俺の大学の研究室で流行っていた「がーん」的な意味を表す言葉だ。


俺は、家に、エコバックを取りに帰った。



3円のレジ袋のために。



*****



初回に、エコバックを持っていなかったことによるショックが大きすぎたためだろうか。


俺には、レジ袋の3円が、3円よりもずっと大きな、何か得体のしれないものに思えている。



3円のレジ袋のために、車で途中まで行っていたのに、家まで5分ほどかけて戻った。

普通に考えたら、ガソリン代と失った5分ほどの時間で、3円以上の損失を被っている気がする。




いつか。


エコバックを持ってくるのを忘れたとしても。


「レジ袋付けますか?」


の質問に対して、全く動揺することなく、


「あ、お願いします。」


って言えるような、おっきな男になりたい。




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