3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

長女の受検と合格発表。そして神奈川マラソンの完走証。

2月10日の日曜日。

俺は、泣いた。


これは、何の涙なんだろう。


朝、ポストを開けると、1通のハガキが届いていた。

先日、2月3日に走った神奈川マラソンの完走証だった。


13kmすぎで、一度止まってからの、とりあえずの完走だった。
www.all-out-running.com


長女の受検日と神奈川マラソン開催の日

神奈川マラソンを走っていた2月3日。

実は、長女は中学校の受検だった。


俺は、全くいいところなしの、不甲斐ない走り。

ここ最近、あんまり走れてなく、その準備不足がそのまま結果になった。


一方、仕事でも超絶責任重大な仕事を任され、頭フル回転で仕事をしているものの、結果が付いてこず、モチベーションはダダ下がり状態。


俺はダメダメだけど、長女の受検だけは、なんとか結果を出して欲しい。


そう思っていた。



神奈川マラソンの打ち上げが終わり、家に到着すると、受検を終えた長女はリビングでテレビを見ていた。

「どうだった?」

「パパは、全然ダメだったけど。。。」


長女は、目を見ようとしない。

奥さんに聞いてみる。


どうやら、できたと思って帰ってきたが、奥さんと解きなおしてみたところ、3問ほどケアレスミスをしていたことが発覚したらしい。

理系教科200点満点中、自己採点では60点ほどだったということだ。


絶望的な点数だ。


俺はダメダメだけど、長女だけはなんとかなって欲しいと思っていたが、ダメだったようだ。



長女は、まじで勉強していた。

朝6時頃に起きて、学校に行くまで勉強し、

学校から帰ってきたら塾に行くまで勉強し、

塾から20時過ぎに帰ってきて、風呂と飯の後、22時過ぎまで勉強する。

そんな日々をずっと続けていた。


俺は、長女は絶対に合格できると信じていただけに、ケアレスミスをして絶望的な点数であることを受け止められないでいた。


長女は、俺の大学受験の頃よりもよっぽど勉強していた。

ちなみに、俺は、弟が隠し持っていた、弟がクリスマスプレゼントに親からもらったドラゴンクエスト5を12月末に見つけ出し、センター試験の翌日にクリアしてしまうほど、勉強していなかった。



俺もダメダメ、そして長女もダメだったか。。。


2月10日の合格発表で、結果を確認して、とっとと烙印を押してもらいたい。

早く楽になりたい。

長女も奥さんも俺も、そんな気持ちだった。



受検前は、合格発表の日には、横浜のクルージングで家族で豪華なお祝いをしよう!なんて話をしていた。

だが、クルージングを予約することはなかった。

不合格だったときに、どんな気持ちでクルージングすれば良いのか、俺には分からなかったから。


合格発表の2月10日

朝、神奈川マラソンの完走証を確認し、再び落ち込む。


長女の合格発表は、10時からだ。


ネットで確認して、不合格だったら、現地まで見に行かない。

もし万が一合格だったら、現地まで見に行こう。

そう、家族で話をしていた。


朝飯を食べ終わり、なぜか家族で映画「バイオハザード」を見ていた。

アンブレラ社の巨大地下研究施設「ハイブ」に潜入する特殊工作員たち。

ときおりビビらせる演出に、娘たちは悲鳴をあげながら、ビビっている。


そんな中、俺は10時までカウントダウンをしている。

なかば諦めてはいるものの、万が一があるかもしれない。


9時30分。。。

9時45分。。。

9時55分。。。

9時58分。。。


バイオハザードでは、ハイブのコンピュータ「レッド・クイーン」をシャットダウンして、これから!というところだった。


スマホで、合格発表のページにアクセスする。

アクセスが集中しているようで、繋がらない。


10時。


奥さんがアクセスできたようだ。


「あー、ダメだ!わたし見れないっ!!」

スマホを長女に渡す奥さん。


スマホを確認する長女。

「え? え?? うそでしょ!? ちょっと待って!!」

受検票の番号を確認しに行く。


長女が自分の受検番号を間違えて覚えている訳はない。


長女の最初の反応に、長女の合格を確信した俺は、既に涙を流していた。


長女が、自分の番号が合格者一覧の中に入っていることを確認して、思いっきり喜ぶ。

三女、次女、長女、奥さんが抱き合いながら喜ぶ。


下を向きながら流した俺の涙は、メガネに落ちて、俺の視界を曇らせた。

でもその曇った視界を通しても、みんなが喜んでいる姿は、はっきり見えた。


俺は、爆音でひっそり流れ続けるバイオハザードを止めた。


長女、中学受検、合格。


豪華クルージングは予約していない。


「何か美味しいもの食べに行こう。何がいい?」

「お寿司が食べたいな。スシローがいい!」


そうか。

スシローで思う存分、たらふく食おう。



ありがとう、桜子。

桜子のおかげで、人生でキツいことがあって、くじけそうになってもパパは頑張れるよ。

こんなに幸せな気持ちになれること、そんなにないんだよ。


頑張ったことが、成果として形になる。

頑張っても成果が出ないパパみたいな人もいる。



そして、安上がりのスシローで合格祝いができて、お財布にも優しい。

桜子、ほんとうにありがとう。


ほんとうにありがとうな。


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