3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

風邪には葛根湯。

朝5時45分、いつも通りの目覚ましが鳴る。

体を起こし、厚手の靴下を履いて、冷え切ったリビングに降りる。

暖房をつけ、テレビをつけ、スマホでブログをチェックする。

いつものルーティンだ。



そして、食前に「葛根湯」を飲む。

しばらくして、奥さんが起きてきて朝食の準備を始める。

タマゴかけご飯、略して「TKG」。

食後には、抗生物質を飲む。

いつもなら気にして見るテレビの天気予報やニュースも、全く気にしない。


鉄の帽子でも被ったかのように重たい頭。

唾を飲み込むたびに痛む喉。

咳をするたびに痛む関節や筋肉。

満身創痍の状態で、再びベッドに戻る。


12時過ぎに再びリビングへ。

食前の「葛根湯」、食後の抗生物質。

そして、またベッドへ戻る。


ここ3日間のルーティンだ。



話は3日前にさかのぼる。

いつものように5時45分の目覚ましで起きようとするが、体がダルい。

そして、喉が痛い。

「やっちまった。。。」


熱を測ると、37.5度。


しばらくして起きてきた次女も辛そうだ。

次女の熱は、38度を超えていた。


「いよいよインフルエンザの猛襲が始まったようだな。」


しかし、俺はインフルエンザごときに負ける訳にはいかない。

なぜなら、今週金曜日には、超絶楽しみにしている、「アスリートヨガ道場」に参加しなければならないからだ。


病院で、しっかり薬をもらって、速攻で治してやるんだ。


会社に休むことを連絡し、昼前に次女とともに近所の病院に向かった。

次女は歩くこともままならないくらい辛そうだ。

次女を抱っこで抱えて病院に入る。


誰も待っている人はおらず、ほどなく診察してもらえた。


この病院では、インフルエンザの最新検査キットが置いてあるということで、しっかりインフル判定をもらって、薬で速攻治す意気込みでいた。


次女と2人で、鼻の中に棒状のものを突っ込まれ、検査が始まる。

「俺たち2人は、絶対にインフルだ。」

そう、確信していた。

*******


5分後、検査結果が出た。


「うーん、これ、見て。陰性だよ。2人とも全然出てないね。」


「え??そんなバカな??しっかり見て下さいよ!!

次女なんて、こんなに咳しているし、こんなに辛そうなんですよ!

俺、去年インフルエンザになりましたけど、それと同じ感じですもん。

絶対にインフルエンザですって!!」


「いやぁ、でも全然出てないからねぇ。

だから、漢方薬出しておくから。『葛根湯』ね。」


「え?『葛根湯』です。。。か??」


俺は、この状況を理解できなかった。

「葛根湯」なんて、どこの薬局でも売っているし、風邪のひきはじめの気休め程度に飲むものだろうと思っていた。

「俺たちは、インフルエンザだ。間違いないんだ。」


葛根湯の説明をとうとうと始める先生。

凄まじく長い説明だ。

インフルエンザだと確信している俺たちに、葛根湯の説明は不要だ。


「俺と次女には、『葛根湯』じゃものたりねーんだよ!!」

俺は、立ち上がり、先生の胸倉をつかんだ。

「俺と次女は、インフル判定を受けて、しっかり薬を飲んで、速攻で治す必要があるんだ!なんで分かってくれないんだよ、先生!俺たちはインフルエンザなんだよっ!!俺たちには、タミフルやリレンザが必要なんだよっ!!」

そして、涙ながらに訴えた。


止めに入る看護師。

それの静止を振り払う俺。

茫然と立ち尽くす次女。

*******

まぁ、「********」のところは、作り話ですよね。

病院行ったら、「インフルエンザ陰性」の判定をもらって、「葛根湯」もらったんで、飲み続けてますよ。


でもね、3日間、「葛根湯」飲んで、完全休養したけど、、、


全然良くなってねーよっ!!


次女は、完全回復して、外で遊んでるけどな。


あー、つらいぜ。。。



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