速く走るための秘訣。
みんな知りたいと思う。
「ただ走っているだけで速くなる」というランナー初心者の「ボーナスタイム」が終わってしまったと感じてる今日この頃。
自分のランニングフォームを見つめなおし、トレーニングや練習方法を見直そうと色々と調査をしている。
先日も、遊脚のモーメントを減らして脚の回転を速くするためのランニングフォームを意識していることを書いてみたところだ。
www.all-out-running.com
さらに、脚をより効率的に回転させるために、「どのタイミングでどの筋肉を動かせば良いのか」を調べている。
具体的には、内転筋群、腸腰筋、ハムストリングスあたりの筋肉に注目している。
というのも、どなただったか失念しまったのだが、「内転筋をうまく使って走ることが重要」とツイートだか、ブログだかで書かれており、
「内転筋??」
と思ったことがきっかけだった。
速く走るために内転筋が重要な役割を果たしていることは、2000年代から報告が増えているようだ。
日本語の論文で分かりやすいものでは、こちらの論文がある。
「股関節内転筋群の形態的・機能的特性がロングスプリントパフォーマンスに及ぼす影響」
こちらの論文の中では、400m走のタイムと下肢の各筋肉の横断面積との関係を調査している。
この論文の結果では、一見、走る速さと関係が高そうな、「大腿四頭筋」と「ハムストリングス」よりも、「内転筋」の横断面積の方が、400mのタイムとの相関が高いと言うのだ。
※上記論文のFigure1より
この図の一番上は、大腿四頭筋、真ん中はハムストリングス、一番下が内転筋。
さらに、400m走の後半のラップタイムの速さと内転筋の横断面積の相関も非常に高いという。
「内転筋」
さらにこちらの論文でも同様の報告がされている。
「スプリンターにおける内転筋群の形態的特性とスプリント能力の関係」
こちらの論文の「考察」の中では、走動作の中で、内転筋がどのような役割を果たしているかについて、記載がある。
疾走中にダイナミックな動きをする脚に対して骨盤を安定させ,上体のバランスを保持することにも関係している,このように内転筋群は疾走における股関節の複雑な動作に対して,内転動作ばかりでなく,股関節の伸展や屈曲などにも深く関与していると考えられる.
すなわち、脚の蹴り出しと振り戻しの動作に「内転筋」が非常に重要な役割を果たしていると言うことだ。
さらに「内転筋」について調べていくと、一冊の本にたどり着いた。
深代千之著
「日本人は100メートル9秒台で走れるか」
著者の深代氏は、東京大学の教授で、スポーツのバイオメカニクスにおける権威だ。
マラソンが速くなることと、100m走が速くなること。
違うことのように思えるが、「効率的に走る」という点において、共通する考え方は多くあると考えている。
以前書いたエントリーでも、マラソンが速い人は、ランニングの最高速度が速いことが分かっている。
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で、この本を読み終わったのだが、
この本、すげーー!!!
走るという動作において、どのタイミングでどのように力を発揮すれば良いのかが、分かりやすく書かれている。
そして、俺はもっと速く走るための秘訣が分かった気がした。
ちょっとブログでは書きたくないくらい。
俺のライバルの、アメリカから帰ってこようとしている人や、一人ハーフ走ですげー速く走れて喜んでいる人が、もっと速くなってしまうかもしれないから。
サブ55ランナーのpetaさんが実践している「ナンバ走り」についても、考察されていた。
何にしても、「内転筋」をうまく使えるようになることが、より速くはしるために必要だということが理解できた。
これからは、内転筋をうまく使えるように実践していくフェーズだ。
色々調査した結果、分かったことも多いが、まだ実践できていないし、ライバルに教えたくないので、本を読んで知った重要なことについては、気が向いたらブログに書こうと思う。
第二のランナーボーナスタイムに突入するぞっっ!!!
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