2019年9月8日。
未曽有の勢力で襲い掛かってきた台風15号の影響が心配される中、多摩川源流トレイルランに参加した。
ここ最近の俺は、仕事をしながらランニングをするというキツさに打ちひしがれ、
うっちー練で脱水症状に見舞われ、自分の不甲斐なさを痛感し、
ランニングからもブログからも気持ちが遠ざかっていた。
多摩川源流トレイルランに参加する予定だったものの、全然走れていなくて、気持ちの準備が全くできていなかった。
でも、とりあえず参加賞のTシャツをもらいに行こうと、念のため走る準備をして小菅の湯を目指した。
無気力in無気力。
小菅の湯を目指す道すがら、
「俺は走れるのだろうか」
と、不安でいっぱいだった。
小菅の湯に到着すると、そこには多くのランナーが既に到着していた。
「俺よりも速そうな方ばかりだ。。。」
いつも思う。
足にテープを貼っていたり、頭にバンダナを巻いていたり、オシャレなサングラスをしていたり。
みんな速そうに見える。
「俺は、やっぱり走れないかもな。」
そう、感じていた。
そんな中、職場でご一緒している方や、カナ先生、はりゆうさん、タカさんなどとスタート前にお会いできた。
カナ先生は、オシャレな帽子を被って、オシャレなサングラスをしていて、すげー速そうに見えた。
kanayoga.hatenadiary.com
「俺、カナ先生に負けるかもな。」
って思っていた。
でも、みなさんとお会いしたことで、気持ちの準備ができて、スタートラインに並ぶことができた。
みなさんには、感謝しかない。
レース詳細
台風の影響が心配されたものの、ほぼ影響はなく、気温が高く日差しもキツかった。
気持ちの準備がままならなかったものの、なんとか完走。
公式タイムは、
3時間25分04秒。
www.all-out-running.com
高低差の図とタイムの分布は以下の通りだ。
スタート前
スタート前。
走る気力が少なかったせいもあり、並ぶのが少し遅れてしまったため、全体の中盤よりやや後方に位置取った。
スタート前は、タカさんと話しながら過ごした。
スタート5分前。
俺のイップス記事にコメントを下さった皆さんのコメントを思い出しながら、レースに集中するために、瞑想を始めた。
「俺はできる。絶対に完走できる。」
目をつぶりながら、その言葉を頭の中で、何度も何度も繰り返していた。
スタートから第一関門まで
スタートしてからのロスタイムは1分少々。
このコースは、スタートから1kmほどで、細い登りのトレイルに入るため、スタートダッシュが、ゴールタイムに大きく影響する。
分かってはいたが、完走を目標にしていたため、なかなか脚が前に出ない。
「調子が悪い中で、完走するためには、脚を温存しておけ。」
「ここで行かないと、渋滞にハマるぞ。」
その2つの意見が交錯しながら、徐々にペースアップする。
登りに入り、歩き始めるランナー達を少しずつパスしながら、気持ちをアゲていく。
ペースを上げようにも、周りにランナーが多くて、思い通りに走れないまま、強烈な登りのシングルトレイルに突入。
ここからは、前のランナーのお尻を見ながら、ひたすらの登り。
ところどころ、渋滞で止まってしまうこともありながら進む。
登りが終わると、フカフカのトレイルが続いた。
ここで、前を走るランナーを少しずつ抜かした。
第一関門通過は、1時間5分40秒。
第一関門のエイドは、水、塩、塩タブレットが置いてあった。
第一関門から第二関門まで
このあたりから、トランス状態に入った。
自分がどこを走っているのか、登っているのか、それとも下っているのか、良く分からない。
とにかく集中していた。
前を走るランナーをどんどん抜かしていった。
第二関門の通過は、1時間37分02秒。
第二関門のエイドも、水、塩、塩タブレット。
第二関門から二つ目の山の頂上まで
ここら辺では、どんどん前のランナーを抜かしていった。
すごく集中していた。
「俺、走れる」
そう思いながら。
緩やかな登りは、しっかり走った。
周りの景色がどんなんだったか、全く覚えていない。
二つ目の山に到着したのは、2時間14分32秒だった。
二つ目の山から第三関門から最後の登りの手前まで
強烈な登りを終えたところで、俺の脚はだいぶやられていた。
下りの階段では、脚が攣りそうになり、脱水症状の一歩手前の状態だった。
片方の耳が聞こえづらくなっていた。
ほぼ無風の状態で、変な汗をかいていた。
でも、とにかく前のランナーの背中を追いかけ、抜かせるときは抜かした。
キツいと感じても、とにかく無心で前を目指した。
このあたりまで来ると、周りのランナーの顔ぶれはほぼ変わらなくなった。
抜きつ抜かれつ。
第三関門を通過したのは、2時間46分13秒。
ここのエイドは、水、塩、塩タブレットに加えて、巨峰があった。
巨峰を3個手に取って、腰掛けてしっかり休憩した。
巨峰、まじでうまかった。
多摩川源流トレイルランの途中での巨峰は、普段食べる食べログ3.5を超えるラーメンよりも、ずっと美味しい。
第三関門を超えると、ロードに入る。
このロードは、細かいアップダウンがあり、なかなか思うように走れない。
途中、「原始村」なる村?を通過して、多摩川のせせらぎを聴きながら、重い脚を前に運ぶ。
そして、最後の強烈な登りの手前の原っぱを通過。
この時点で、3時間6分43秒経過。
最後の登りからゴールまで
この原っぱを過ぎたら、ここからは地獄の登りが続く。
少々のロードを走った後の、トレイルというか、山の中の階段。
まじで、キツい。
多摩川源流トレイルランの、最高の勾配かもしれん。
一回、あまりにキツくて、岩に腰掛けてしまった。
山の中の階段を登り終わると、スタート地点の会場に入る。
ここでもまだ少々の登り。
マジかよ、って思いながら、進む。
登り終えると、ゴールに続く、ビクトリーロード200mほど。
沿道のみなさんとハイタッチしながら、笑顔でゴール。
ゴールには、村長の船木さんと実行委員長の船木さんとハイタッチ。
俺の旅が終わった。
ゴール後、完走できたことが嬉しくて、一人涙を流した。
タイム度数分布とエントリー数と完走率
2019年の多摩川源流トレイルラン。
全体のタイム分布は、こちらだ。
俺のゴールタイム、「3時間25分04秒」のところを黄色グラフにしてみた。
今回の多摩川源流トレイルランのゴールタイムは、ほぼほぼフルマラソンのタイムと同等だったのかもしれない。
多摩川源流トレイルラン = フルマラソンタイム ± 15分程度
って感じだろうか。
今年のエントリー数は、過去最高の1000人超えだったとのこと。
2018年の大会と比較してみた表がこちらだ。
こちらの表を見ると、2019年の完走率の低さが目立つ。
今年は、暑さのせいもあってか、DNFも多く、完走率が昨年よりもだいぶ低いことが分かる。
今年は、かなり過酷なレースだったと言えるだろう。
2018年と2019年のタイム比較
一応、去年と今年のタイム比較の表を掲載しておく。
今年は、昨年よりも公式タイムで4分程度速く走れた。
昨年よりも完走率が低く、スタート位置が後方で、あまり調子が良くなかった中だったので、走力は向上しているのかと感じた。
まとめ
今回の多摩川源流トレイルラン。
まじでキツかった。
イップスで無気力の中で、スタート地点に立ったというハンデを抱えながら、猛暑の中という条件。
そんな条件の中、去年よりも速いタイムで走れたことは、ものすごく自信になった。
やっぱり、走ることで気持ちは取り戻せるんだ。
今回の教訓をしっかり今後に活かそう。
多摩川源流トレイルランのスタートに付かせて下さった皆さま、本当にありがとうございました。
※2018年の多摩川源流トレイルランの完走記はこちら
www.all-out-running.com
いつもありがとうございます!ポチっとお願いします!
にほんブログ村