日曜日の朝。
一人、5時過ぎに起きて、おもむろに出発の準備を始めた。
今日は久々の草野球だ。
俺は、親父の会の草野球チームに所属している。
一応ピッチャーをやっているのだが、ここ最近は四十肩に苦しみ、外野手としてチームの末席を死守している。
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試合前
今日は練習試合。
しかも強豪チームとの。
相手チームは、平均年齢28歳、高校野球経験者+大学野球経験者を含む、本格的なチームだ。
一方、親父の会のチームは、普段練習はしない、平均年齢45歳オーバー、高校野球経験者3名程度の超絶弱小、酔っぱらいチームだ。
「今日も負けに行くことになるんだろうなぁ」
と、早起きしたものの、グラウンドに向かう足は重い。
「コロコロのミート君」と近所のコンビニで待ち合わせして、2人でグラウンドに向かう。
「コロコロのミート君」も久々の練習試合参加とあり、少々緊張気味だった。
「相手チーム、ちょっと強すぎだよね。よくうちらと練習試合してくれるよな。」
「大学野球経験者が何人かいるんですよね。そんなん無理でしょ。」
そんな会話を繰り広げ、この時点で負けることは決まっていたように思う。
グラウンドに到着し、準備を始める。
綺麗なマウンドに上がって、大きな声を出して、思いっきりボールを投げる。
そのときの感覚が最高すぎて、野球はやめられない。
今日の俺は、2番センターで出場。
キャッチボールをしながら、四十肩の様子をさぐる。
「もしかしたらマウンドから投げるくらいは治ってきているかも。」
そんな感覚を持った。
1回の親父チームの攻撃
親父チームが先攻。
1番の「酒好きのMr.ミゾ」が、相手ピッチャーの速球に惑わされながらも、四球を選ぶ。
そして俺の打順。
初回に点数を取って、勢いを付けたい。
相手ピッチャーは、細身の体ながら、しなやかで綺麗なフォームで結構なボールを放る。
非常にコントロールが良く、狙い球を絞りやすい印象だ。
バッターボックスに入り、まずはバンドのポーズで様子を見る。
ファーストとサードのダッシュが凄まじい。
流石強豪チーム。
2ボール1ストライクの絶好のカウントからの4球目。
ど真ん中のストレート。
腰を残して、コンパクトに振り抜き、打球は左中間へ。
クリーンヒット。
「やったぜ!」
ノーアウト1塁3塁になり絶好のチャンスだったが、後続が続かず、結局「0点」。
親父チームのヒットは結局この1本だけだった。。。
頑張った「6人娘のドクター」
1回裏。
ピッチャーは、学生時代に野球をやっていたという「6人娘のドクター」。
6人のお子さんすべて女の子という、子煩悩であり、女に愛され女を愛する、お医者さんだ。
学生時代に野球をやっていたとは言え、10年程度のブランクを経て、ピッチャーをこなすと言うのは、少々酷だ。
「6人娘のドクター」は、強豪チームを相手にして、ピッチングフォームが定まっていなかった。
四球に次ぐ、四球。
分かるぞ。
四球を出しまくって、どうにかしたいのに、どうにもできなくて、辛くなって、更に四球を出してしまう負のスパイラル。
俺も高校球児時代に味わったことがある。
10点くらい取られたあたりから、
「俺が投げなければ」
「四十肩は治っているはず」
センターで一人、肩を振り、登板に向けて気持ちを高めていっていた。
なんとかアウトを3つ重ねて、攻守交替。
実に「17点」取られた。
「6人娘のドクター」、ほんとにお疲れ様。
普通のおっさんが、エンジョイしにきたはずの草野球で、辛かったと思う。
俺の復帰登板
ベンチに戻ると、監督兼サードの「薄めのトシちゃん」に、
「お前、いけるよな。準備してくれ。」と。
もう一人のピッチャー「じゃんがじゃんがーさん」とキャッチボールを始める。
強めにボールを投げる。
少し肩は痛むが、なんとかなりそうだ。
「フォアボールを連続で3つ出したら、変わって下さい。」
と「じゃんがじゃんがーさん」に伝え、次の回からの登板に心の準備をする。
親父チームの攻撃は、良いところがなく終わる。
「よし。」
気合を入れて、マウンドに上がる。
マウンドから見る景色。
後ろを向き、野手たちの顔を見る。
手を挙げて、「しまっていこう」の合図を送る。
最高に気持ちいい。
初球、ストライク。
いけそうだ、俺。
****
結果は、2回と3回を投げて、失点3、自責点1、被安打3、与四死球4。
四十肩からの久々の復帰戦&相手チームが強豪という条件としては、なかなか投げられた方かな。
グラウンド全体を見まわし、声を出して、チームと一体になりながら、ボールを投げる喜び。
やっぱり、ピッチャーは最高に気持ちが高ぶる。
久々の練習試合で1回の途中から疲れ切っていた、キャッチャーの「コロコロのミート君」の返球がショボかった事件。
1塁ランナーがオーバーランしているのを見て、ファーストを守る「酒好きのMr.ミゾ」に牽制を投げたところ、Mr.ミゾが後逸した事件。
相手の変化球に腰が引けて、「やべぇ!」とか言いながら笑顔で見逃しの三振をした「三河屋なキャッチャー」の事件。
ライト方面に飛んだ大きな当たりを、「じゃんがじゃんがーさん」は1歩目から前にダッシュし始めて、強烈なライトオーバーの3塁打にしてしまった事件。
3塁ランナーが監督と話をしてるところに絶好の牽制球を投げたのに、サードを守る「薄めのトシちゃん」が後逸して、相手に1点献上してしまった事件。
「薄めのトシちゃん」が普通のサードゴロをグラブに収められずに、ファーストにボールを投げるもセーフになってしまう事件。
簡単なサード方面のファールフライなのに、「薄めのトシちゃん」はどうにかしてファインプレーに見せようとスライディングキャッチしようか迷った挙句、ヨロヨロしながらフライをキャッチしていた事件。
今回の草野球も、色々な事件があり、大差で負けてしまったものの、すごく楽しかった。
相手チームには、少々物足りなかったかもしれないけど、、、
それは、ほんとすいません。
四十肩とヨガのポーズ
で、四十肩が治ってきた原因について、少々。
7月の大井東京夏マラソンで、ヨガを体験して以降、ほぼ毎日、体幹などを鍛える一環として、ヨガのポーズを取っている。
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ヨガの中でも、四十肩に効果があり、またランニングに重要な肩甲骨周りの柔軟性を高めるポーズとして、「ガルダアーサナ」を取り入れている。
Theヨガのポーズとして、この界隈で良く目にするポーズのうちの一つだ。
関西でも。(ちょっとできてないけど)
ガルダアーサナ的なポーズ、ランニングコーチとして活躍されている青山剛さんも紹介されている。
dosports.yahoo.co.jp
この腕のポーズ、最初の頃は、うまくできなかったが、今ではしっかりできるようになった。
それに伴い、四十肩の痛みも少しずつなくなっていった。
また、ランニング中の肩こりが少なくなったと思う。
最初からうまくいかないとは思うが、毎日続けることで、しっかりと効果が出てくると思うので、同じような悩みを持っている方は、ぜひ取り入れて頂きたい。
でも、いつでも楽しい、親父チームでの草野球。
ということで、四十肩も治ってきたし、年末の紅白戦に向けて、ボールをしっかり投げられる体作りも始めるよ!
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