「これほどまでに。。。」
横浜マラソンのゴール後、ふとモミアゲのあたりを触ると、ザラっと白い粉が大量に取れた。
汗が乾いて、顔が相当に塩ばんでいたのだ。
顔だけではなく、Tシャツ、ランパン、素足、腕、それらすべてが塩ばんでいた。
次のフルマラソンでは、梅肉チューブをもう1本持っていく必要があると感じた。
そんな塩だらけの俺に、ゴール後に配られていたFANCLの「汗拭きシート」は、すごくありがたかった。
1枚頂いたシートを即座にポケットにしまい、もう1枚頂いてしまった。
ありがとう、FANCL フレッシュクリアシート。
今回の横浜マラソン、日差しが強く、かなり暑かった。
横浜市きっての汗っかきの俺にとっては、かなりつらい戦いになった。。。
*****
スタート前
この日は、地元から親じ会の面々と一緒に会場であるパシフィコ横浜に移動した。
会場に到着して、お着換えしてスタート前の一枚。
なんか、みんなすげー緊張しているな。
平均ペースは、キロ4分43秒を刻み続ければ目標達成できる。
今の自分の状態からすると、少し高めの目標タイムだ。
横浜マラソンは、死ぬ気で本気を出す練習。
「後半の失速、どんと来い」で、設定ペースで攻めて行こうと決めていた。
スタートから10km
スタートは、Aブロック。
8時半スタートだが、7時45分くらいからずっと並んでいた。
太陽の日差しが思った以上に強く、今年の板橋シティマラソンの悪いイメージが湧いてしまう。
自分の走力以上の突っ込み
↓
暑いこともあり大量の汗
↓
ばいーんと脚攣り
↓
地獄のレース
の悪いイメージだ。
「いやいやいやいや。」
「何をスタート前から弱気になっているんだ。」
目をつむり、瞑想し、
「俺はできる。状態は最高だ。」
「死ぬ気で走りぬこう。」
と繰り返し、スタートを待つ。
待ちくたびれて、ちょっと眠たくなってきたころに、
スタート!
さすがにAブロック。
スタート後の渋滞は、ほぼなく、最初の1kmは、
4分49秒。
上々のスタートだ。
みなとみらい、中華街、山下公園と、ほぼ想定通りのペースを刻む。
ただ、何気にゆるいアップダウンがあり、ペースのデコボコがあり、少しずつ足が疲れてきた。
スタートから5km:24分02秒
キロ4分48秒ペース
5kmから10km:23分17秒(47分19秒)
キロ4分39秒ペース
10kmから中間地点
暑い。
日差しが強い。
日影ができると、多くのランナーが、日影に向けて移動し、列になって進む。
高速道路の下を走るこの区間は、景色は大して面白くない。
この頃から、徐々に大殿筋あたりのハリを感じ始める。
「いかんぞ。こんなに早い段階で。。。」
そして、右膝に痛みを感じるようになる。
「おいおい。頼むぞ。。。」
25km過ぎに「ばいーん」となった板橋シティマラソンが、ふと頭をよぎる。
そのたびに、
「俺は最高に調子がいい。俺は今、絶好調に楽しいんだ。」
「万が一つらかったとしても、死ぬ気で走る。」
と何回も繰り返していた。
18km過ぎ、給水で、水を取り、頭から被っていたところ、
「パパ!!パパ、頑張れぇぇぇ!!!」
次女と三女と奥さんが、応援に来てくれていた。
www.youtube.com
この応援で、「やってやるぞ。」とさらに強く思えた。
10kmから15km:23分57秒(1時間11分16秒)
キロ4分47秒ペース
15kmから20km:23分42秒(1時間34分58秒)
キロ4分44秒ペース
中間地点通過:1時間40分17秒
高速道路区間からシンボルタワー(~35km)
中間地点の通過が、
1時間40分17秒。
倍にすると、3時間20分34秒。
結構消耗している気もするが、ほぼ想定通りのペースでここまで走れている。
中間地点を過ぎたころ、高速道路への上り坂が始まる。
やはり、結構急な坂だ。
ここから続く、10kmの高速道路。
かなり強い向かい風で、ペースが5秒ほど遅くなり、上がらないペースに焦り始める。
高速道路特有のバンクと、結構なアップダウンが、追い打ちをかける。
一方、度々右膝が痛む頻度が高くなり、これも焦る。
「やっぱり、ペース速すぎたか?」
と不安になる。
そのたびに、
「俺は最高に調子がいい。俺は今、絶好調に楽しいんだ。」
「俺は脚が攣らない人間なんだ。」
「ゴールまでにすべて出し切る。」
と何回も繰り返していた。
高速道路を降りた時点で30kmを過ぎた。
ここからシンボルタワーを目指す本牧埠頭。
ここで、ほぼ脚が終了。
ペースが上がらない。
キロ5分を超える区間が増えてくる。
「やばいぞ。脚が攣りそうだ。。。」
「ゴールまで走り切れるのか?」
と不安になる。
そのたびに、
「俺は最高に調子がいい。俺は今、絶好調に楽しいんだ。」
と何回も繰り返していた。
が、そのおまじないが、全く効かなくなってきた。
ここで、ぬまっちさんとkatsuさんに応援をいただく。
「良いペース良いペース!」
「補給足りてますか?これありますよ!」
一応笑顔で応えて、
「大丈夫です!」
と言ったものの、ほぼ脚は死亡。
その後のスライド区間で、カナ先生発見。
「全力ちゃん!」
「おう!頑張れ!」
と、声出したら、声がかすれててビビった。
お三方とお会いできて、元気を頂けたが、脚が言うことを聞いてくれなくなっていた。
35km地点からの残り7km、地獄になりそうだぜ。
20kmから25km:24分14秒(1時間59分12秒)
キロ4分51秒ペース
25kmから30km:24分12秒(2時間23分24秒)
キロ4分50秒ペース
30kmから35km:25分33秒(2時間48分57秒)
キロ5分07秒ペース
ゴールまで
ひたすら前を見て走る。
「行ける。俺は行ける。」
「痛くない。最高に気持ち良い。」
「俺は、めちゃ速い!」
と、既に何の効力も発揮しないおまじないを頭の中で繰り返す。
「いくぞっ!!」
大きい声を出して、笑顔を作る。
でも、右膝は痛いし、今にも脚全体が攣りそうだ。
全然復活しない。
徐々に意識朦朧とし始める。
1kmって、こんなに長いんだな、って思った。
山下公園で、誰かに
「全力さん!!」
って沿道から声をかけて頂いたが、顔を見たけど、誰だか分からなかった。
視界から、色が消えていた。
パシフィコに入る手前の上り坂で、フラフラになり、転びそうになった。
まじで死ぬかと思った。
「俺、死ぬ気で走れたから、ここで止まってもいいかも。」
って思いながらも、前進。
残りの200mの長さと言ったら、前の上司の乾杯の挨拶のときの一言の5000倍くらい長く感じた。
ゴールゲートが見えてからの、つらく厳しい200m。
ゴール。
ネットで、3時間27分15秒。
www.all-out-running.com
「やっと終わった。。。」
昨年の湘南国際マラソンで3時間24分07秒を出して以降、セカンドベスト。
右膝の痛みと全身が攣りそうな感覚で、意識朦朧としながら、ビクトリーロードを歩いていた。
35kmから40km:26分17秒(3時間15分14秒)
キロ5分15秒ペース
40kmからゴール:12分01秒(3時間27分15秒)
キロ5分28秒ペース
総括
横浜マラソンは、昨年以降2回目の出場だ。
コースは、何気にアップダウンが多く、高速道路もキツく、そこそこタフなコースだと思った。
天候は、カラッとしていたものの、日差しが強く、体感温度は高かった。
大量の汗を掻いた。
走り込みは足りておらず、アキレス腱の不安から、フォームがおかしな感じになっていた気がする。
そのせいで、右膝が早い段階から痛くなったんだと思う。
そんな中、「死ぬ気で走る」という練習。
完璧にこなせたぞ。
今持っている、俺の走力は、すべて出し切った。
出し切った証の心拍数。
序盤からレッドゾーンだった。
走っている途中、沿道から名前を呼ばれて声援を下さった方が、何人かいらっしゃった気がするけど、自分の走りに集中していて、しっかり気付けなかった。
最後の方も意識朦朧としていて、誰が誰だか良く分からなかった。
それだけ、すべてを出し切れた。
死ぬ気で本気出す練習、できた。
おかげで、今はズタズタでボロボロ、略してズタボロです。
もうフルマラソン、しばらくいいや、って気持ちっす。
さぁ、3週間後は、湘南国際マラソンだぞ、と。
ちょっと休もう。
まじで。
じゃないと、無理だこりゃ。
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