2018年度の全日本マラソンランキングが公開された。
全日本マラソンランキングとは、RUNNETが行っているサービスで、
年齢、性別に、フルマラソンのゴールタイムをデータベース化し、ランキングとして表示できるものだ。
runnet.jp
40歳だった俺は、2018年12月の湘南国際マラソンのタイムが採用されて、
1082位／8594人
上位12.6%
※2019年6月8日追記
湘南国際マラソンのタイムが修正され、ランキングも修正。
987位／8549人
上位11.5%
39歳だった昨年は、
1707位／8047人
上位21.2%
www.all-out-running.com
なお、全日本マラソンランキングの詳細統計データと、年齢別上位100名の記録は、
「ランナーズ 2019年7月号」
にて確認できる。
もちろん購入した。
ん？
俺のランキングについて？
まぁ、そんなことはどうでも良い。
しっかり走り始めて1年半。
まだ初心者ボーナスもあるし、サブ3を目指している俺にとっては通過点に過ぎない。
とか言いながらも、順位が上がったことは、結構嬉しかったりする。
だが、それ以上に気になったことがあった。
それは、
「フルマラソン完走者数の少なさ」
だ。
ジョギング・ランニング実施人口
笹川スポーツ財団の調査によると、2018年のジョギング・ランニング実施人口は、
964万人
だと言う。
実に日本人の9.3%にものぼる。
ジョギング・ランニング実施率の推移 | スポーツライフ・データ | 笹川スポーツ財団
「めっちゃ多いじゃん。」
って思うじゃないですか。
でもこの調査、「1年間で1回以上ジョギング・ランニングを実施した人」の数を調べている。
このうち、フルマラソンを走り切った人の数となると、相当に少なることを今回改めて知った。
全日本マラソンランキングから見るフルマラソン完走者数
「ランナーズ 2019年7月号」の付録の「全日本マラソンランキング」には、年齢別／性別のフルマラソン完走者数が掲載されている。
この「全日本マラソンランキング」と、
総務省統計局が発表している、年齢別／性別の総人口から、
統計局ホームページ/人口推計/人口推計（平成29年10月1日現在）‐全国：年齢（各歳），男女別人口 ・ 都道府県：年齢（5歳階級），男女別人口‐
フルマラソン完走者数のパーセンテージを調べてみた。
フルマラソン完走者の割合が、ものごっつ少ないことが良く分かる。
こちらが年齢別の表。
こちらは、年齢別のフルマラソン完走者数グラフ。
こちらは、年齢別の総人口に対するフルマラソン完走者数のパーセンテージ。
こちらの表やグラフを確認すると分かることは、
フルマラソンを完走した人は、年齢別でみると、
男性は、高々1%程度。
女性は、0.3%程度。
ということだ。
※20代の中盤から後半で、フルマラソン完走人口が多いのは、走ることを生業としている方が多いことや、学生時代に陸上をやっていた方がそのままの流れでフルマラソンを走っていることが原因だと思われる。
※男女とも、52歳のマラソン完走者数が少ないのは、「ひのえうま」の影響だと思われる。
この数値、体感と比較すると、ものすごく低いと感じた。
フルマラソン完走者のすごさ
2018年度、20歳以上でフルマラソンを完走している人口とその総人口に占める割合は、
男性：30万人程度 0.58%程度
女性：8万人程度 0.15%程度
だ。
年に1回ジョグする人：964万人
に対して、2018年度のフルマラソン完走者は、38万人。
フルマラソンを完走することの敷居の高さが露呈している。
「笑っていいとも！」でやっていた、観客100名の中で「1名」しかやっていないことを当てる、みたいなコーナーで、
「この1年でフルマラソンを完走した人は？」
てな質問の場合、「0名」の可能性もある。
くらいの希少価値の高さだ。
高校時代、俺の高校では同級生男子が120名ほどいた。
この中で、2018年度にフルマラソンを完走した男子は、俺一人な可能性もある。
女性に至っては、男性よりももっと少ないので、1年生から3年生までの女子を集めて、やっと1名いる、くらいの割合だと言うことだ。
すごいぜ。。。
調べてみて思ったこと
全日本マラソンランキングが発表される、この時期になると、
「〇〇位！上位〇%！」
みたいなブログやツイートが多くアップされる。
その度に、
「自分はそんなに速くないよ。。。」
みたいに落胆してしまうフルマラソン完走者も多くいると思う。
でもね、フルマラソンを完走しているだけでも、同窓会なんかで集まったら、ヒーローですよ。
安心してください。
マラソンやっているツイッター民やブロガーが、少々行き過ぎているだけです。
彼らは、向こう岸に行ってしまっているだけですよ。
「サブ3達成しました！」
「ウルトラマラソン走りました！」
「100マイルのトレイルレース完走しました！」
みたいな人たちは、もはや宇宙人ですね。
天文学的数値の領域だよね。
こちらのような状況に遭遇するのも、俺が綾瀬はるかに「大好きです」って言われるくらいのイリュージョンですよ。
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そんなイリュージョンの世界で、俺はもっと上を目指すことを決めた。
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もはや、一般の方からは、理解不能な領域に足をつっこむことになる。
それはそれは、計り知れない努力が必要となるんだと思う。
でも幸い、俺の周りには、先輩の宇宙人の方々がたくさんいるので、そんな宇宙人の皆さんのアドバイスをしっかり受け入れて、着実に宇宙人への道を歩んでいきたいと思う。
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