今回、自分自身4回目のフルマラソンで、3時間24分7秒で走り切り、目標であったサブ3.5を達成した。
■湘南国際マラソン2017(2017年12月3日)
4時間4分16秒
■2018板橋Cityマラソン(2018年3月18日)
3時間44分36秒
■横浜マラソン2018(2018年10月28日)
3時間37分39秒
■湘南国際マラソン2018(2018年12月2日)
3時間24分7秒
そのサブ3.5を達成した日を振り返ってみたいと思う。
スタート前
2018年12月2日、8時頃、俺は湘南国際マラソンのスタートブロックであるBブロックに向かっていた。
この日の最高気温は12度。
アームカバーを付けるランナーや、スパッツを履くランナーが多い中、俺はノースリーブシャツにノーアームカバー。
「寒すぎるぜ。。。」
その寒さにより、尿意を感じ、スタートブロック近くのトイレに並んだ。
結構な混雑で、進みも遅い。
隣の列に並ぶ、オレンジ色のTシャツを着たランナーは、あと3、4人でトイレに入れるという時点で、後ろを何回も振り返っていた。
そして、オレンジTシャツが、いよいよ次の番というタイミングで、列を離れた。
後ろを見てみると、Aブロックの塊がスタート位置に向かって、進み始めていたのだ。
「ここまで並んだのにかわいそうに。ご愁傷様。」
なんて思っていた。
が、俺の並んだ列、めちゃくちゃ進みが悪い。
この頃、Bブロックの塊がスタート位置に移動し始めた。
俺の2人先に並んでいるカラフルTシャツの男性が、トイレに入った。
男子用のおしっこ専用トイレだ。
並んでいる俺からも、カラフルTシャツが全然出せていないことが分かった。
10秒、、、20秒、、、30秒、、、
おいおい。
全然出てねぇじゃないか。
40秒、、、50秒、、、
こらこら、冗談もたいがいにせぇよ。
後ろを振り返ると、Bブロックの塊がいなくなっており、係員の人が、Cブロックに合図を送っていた。
ごるぁーー!!!
ダッシュでBブロックの最終列に付き、スタート位置へ移動する。
俺は、結局、カラフルTシャツの男性のおかげて、オレンジTシャツと同じ轍を踏むことになった。
おしっこを出し切れないままにスタートすることになった。
スタート位置まで移動し、今日の目標タイムを確認する。
3時間22分49秒。
きっちり今の走力を分析して、計算したタイムだ。
序盤は、絶対に無理をせず、流れに身を任せる。
給水や上り坂で遅くなるところは、無理をしない。
ていうか、ずーっと無理にスピードを出さない。
流れの中で、4分45秒ペースを刻み続けるロボットになる。
ロボットのままゴールする。
以上が俺のプランだった。
スタートから中盤
スタート時刻の9時になり、少しずつ動き始める。
後ほど確認したところ、スタートロスは、2分16秒。
最初の1kmは、5分24秒。
想定していた以上に混雑している。
2km、3kmと、まだ想定ペースまで上げるには、蛇行運転が必要なほどだった。
3kmを過ぎたあたりから、自分のペースで走り始める。
尿意が凄まじい。
トイレに寄るか寄るまいか。
序盤はそればかり気にしていた。
トイレのロスタイムと、おしっこを出し切ってスッキリできるプラスと、どちらが大きいのか。
俺の出した答えは、「トイレに行かず、走り切る」。
体に違和感はあったものの、走り切れるだろうと考え、このまま突き進んだ。
ところどころ、ラップが速くなる箇所もあったが、ほぼほぼ想定通り、いや、想定よりも少し速いタイムで推移していった。
江ノ島での折り返し地点で、
「全力さーーーん!!」
ん?と振り返ると、同じくサブ3.5を目標にしていたMacさん。
還暦手前とは思えない、艶があり大きな声で呼んでくれた。
手を挙げて合図を送る。
あの元気な感じなら、Macさん、しっかりサブ3.5を達成しそうだぞ。
俺もやらなければ。
そう思い、ひたすら一定ペースを刻むロボットになる。
スタート~10km: 49分4秒
10km~20km:47分28秒
レース中盤以降
20kmあたりは、すごく体の調子が良いと感じた。
17km: 04:43
18km: 04:44
19km: 04:40
20km: 04:42
21km: 04:43
22km: 04:43
23km: 04:43
想定のペース(04:45)よりも速く走ってしまっていた。
25kmあたりから、少し脚の疲れを感じる。
太もも裏に攣ってしまいそうな感覚を持ちながら、攣らないペースを維持するような走り。
26km過ぎで応援をして下さっていた、おいやんさん御一行。
その応援団に、疲れている様子を見せたくない。
なんて思いながら走っていた。
応援団の先頭には、カナ先生。
カナ先生は視力が良いようで、俺のことをだいぶ遠くから発見し、手を振ってくれていた。
「もす!もす!もーすっ!」とか言っていた。
birdさんは、仮装していた割には、応援のテンションは平常運行。
おいやんさんは、「全力さん、リラックスして!」。
とアドバイスを下さった。
この後、リラックスを意識して走る。
ていうか、速く走ろうと思っても、ペースを少しずつ維持できなくなる。
「これだよ。これがマラソンだよ。」
ペースを維持しようとすると、余計な力が入る。
余計な力を入れないように走ると、ペースが落ちる。
脚全体に痛みと疲れが出てきて、立ち止まりたい衝動に駆られる。
ここからがマラソン。
自分の体感では、5分15秒くらいのペースだったが、5分を切るペースで走れていた。
ツラい気もするが、走れている。
36km地点で、ゴール地点の大磯プリンスホテルを通り過ぎて、沿道の応援がない、湘南名物の地獄の西湘バイパスを走る。
ペースが落ちているものの、周りのランナーは、俺以上にペースが落ちていた。
残り1km、歩きたくなる衝動にかられながらも、脚を前に出す。
ゴール直前に、またまたおいやん応援団。
声援を頂き、最後のダッシュ。
最後は、カナ先生がゴール直前に写真を撮って下さり、ゴール。
3時間24分7秒。
目標タイムから1分18秒遅れたが、ほぼ想定通りのタイム。
目標タイムから遅くなった分は、おそらくおしっこを出せなかった分だ。
スタートからゴールまで、ただひたすら、淡々と走った。
そんな感覚だった。
湘南国際マラソンのラップタイム
今回の湘南国際マラソンのラップタイムは、以下の通り。
ランナーズアップデートを基準として、Garminの記録を補正した。
なお、過去のフルマラソンのラップタイムは、こちらの記事を参考されたい。
後半、少し遅くなっているものの、ほぼ想定のタイムを刻んでいた。
「42.195kmを移動しただけ。」
そんな感覚だった。
サブ3.5を達成して
サブ3.5を達成して、嬉しいか嬉しくないかで言ったら、そりゃ嬉しい。
でも、達成感が凄まじいかと言われると、そうでもない。
今の走力を、そのまま出しただけという感覚。
で、何となく分かった気がすることがある。
フルマラソンって、こういうものなんじゃないかってこと。
今の自分の走力と調子を把握して、そのペースを淡々と刻めれば、マラソンをしっかり走り切れる。ということなんじゃないか。
今回、湘南国際マラソンに向けて、
2週間前に10kmを本気で走り、
1週間前にハーフマラソンを走り、
しっかりと準備をした。
自分の走力以上の結果を求めず、冷静に分析し、それを出すための準備をする。
そして、分析したペースを淡々と刻む。
ちゃんと補給もする。
これでいいんだ。
レースでは、無理はしない。
無理をするのは練習の時。
ただし、怪我をしちゃいそうな無茶はしない。
「無理はしてもいいけど、無茶はするな。」
入社当時、尊敬する先輩がそんなことを言っていた。
マラソンと、人生を重ねて表現されることも多い。
終わりなき旅。
ゴールがない旅。
マイルストーンを置き、そこに向かって努力し、達成したら次のマイルストーンに突き進む。
マラソンも人生も、俺自身の目指すマイルストーンをどこに置くべきか、展示会の説明員をしながらしっかり考えておきたいと思う。
なんてことを考えた、湘南国際マラソン。
あ~、明日も4時半に起きなきゃ。。。
マジできついぜ。。。
マラソン走って以降、全然ゆっくり眠れてないぜ。。。
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